7.83 SELECT
SELECTコマンドは、ENDSELECTコマンドと対で使用して、ファイル内で特定の条件に一致した1つ以上のレコードを処理するための「ループ」を作成するために使用します。
SELECT/ENDSELECTループの例を以下に示します。
--->SELECT FIELDS(#ORDLIN #PRODUCT #QUANTITY)
| FROM_FILE(ORDLIN) WITH_KEY(#ORDER)
|
| DISPLAY FIELDS(#ORDER #ORDLIN #PRODUCT #QUANTITY)
|
----ENDSELECT
これにより、ファイルORDLINから、受注番号がフィールド#ORDERの値に一致しているすべてのレコードを読み取るループが作成されます。
レコードが読み取られるたびに、SELECT/ENDSELECTループ内に定義されたDISPLAYコマンドによって、そのレコードの明細が表示されます。
SELECTコマンドは、LANSA RDMLで最も柔軟なコマンドでしょう。このコマンドを最大限に活用するには、ある程度の経験が必要です。このコマンドでサポートされるデータベース処理のタイプの例を以下に示します。
· 項目の順次処理
· 全体キー処理
· 部分キー処理
· 総称キー処理
· 実行時における使用キー数の変更
· レコードの条件付き選択
· 選択されたレコードの正方向または逆方向処理
· キー(またはキーの近く)で開始して逆方向または正方向に処理
また、SELECTコマンドを、i5/OSオペレーティング・システム・コマンドOPNQRYF (オープン・クエリー・ファイル)と組み合わせて使用することもできます。この場合、SELECTコマンドの機能が拡張され、以下の操作が可能になります。
· 実行時におけるレコード選択条件の変更
· 実行時におけるレコード処理順序の変更
· フィールド内容の検索
· 選択比較時のフィールドのサブストリング操作
· フィールドの大文字/小文字を区別しない検索
i5/OSオペレーティング・システム・コマンドOPNQRYFの使用方法の詳細については、まずこのガイドに記載されているOPENコマンドのセクションを参照してください。
回避すべきSELECTループ・ロジック
以下のように、SELECTループでフィールドA、B、およびCが選択される場合について考えます。
SELECT FIELDS(#A #B #C)
FROM_FILE(...)
WHERE(...............)
.......
.......
ENDSELECT
このループ内では、これらのフィールド値は予測可能で、すべてのプラットフォームに渡って一定です。
ただし、ループ外では、フィールド値は予測不可能で一定になりません。そこで、以下のように指定します。
SELECT FIELDS(#A #B #C) FROM_FILE(...)
.......
IF COND(#A < 35.5)
.......
ENDIF
.......
ENDSELECT
上記の例は、予測可能なロジックです。一方、以下のように指定したとします。
SELECT FIELDS(#A #B #C)
FROM_FILE(...)
WHERE(...............)
.......
.......
ENDSELECT
IF COND(#A < 35.5)
.......
ENDIF
このロジックは、その形式やバリエーションに関係なく予測不可能です。
A (BおよびC)の値は、選択テーブルから読み取られたデータであるという観点から、実際にはSELECTループの終了後に「未定義」として定義されます。すなわち、SELECT/ENDSELECTループ終了時におけるこれらのフィールド値は予測不可能で、プラットフォームに渡って一定ではありません。
移植性に関する考慮事項 |
参照
必須
SELECT ------- FIELDS ------- フィールド名 フィールド属性 --->
| | | |
| --- 最大7 ----- |
|*ALL |
|*ALL_REAL |
|*ALL_VIRT |
|*INCLUDING |
|*EXCLUDING |
|拡張可能なグループ |
| |
|------- RDMLXの場合は最大1000 ---|
------- RDMLの場合は最大100 ----
>-- FROM_FILE ---- ファイル名 . *FIRST ------------->
ライブラリ名
-----------------------------------------------------------------
任意指定
>-- WHERE -------- '条件' -------------------->
>-- WITH_KEY ----- キー・フィールド値 --------------->
拡張可能なグループ式
>-- NBR_KEYS ----- *WITHKEY ----------------------->
*COMPUTE
数値フィールド名
>-- GENERIC ------ *NO ---------------------------->
*YES
>-- IO_STATUS ---- *STATUS ------------------------>
フィールド名
>-- IO_ERROR ----- *ABORT ------------------------->
*NEXT
*RETURN
ラベル
>-- VAL_ERROR ---- *LASTDIS ----------------------->
*NEXT
*RETURN
ラベル
>-- END_FILE ----- *NEXT -------------------------->
*RETURN
ラベル
>-- ISSUE_MSG ---- *NO ---------------------------->
*YES
>-- LOCK --------- *NO ---------------------------->
*YES
>-- RETURN_RRN --- *NONE -------------------------->
フィールド名
>-- OPTIONS ----- 最大5個のオプションを指定可能 ---------|
*BACKWARDS
*STARTKEY
*ENDWHERE
*ENDWHERESQL
*BLOCKnnn