7.23.2 DEF_LISTの説明

LANSA

7.23.2 DEF_LISTの説明


「DEF_LIST」の続き

·         RDMLXブラウズ・リストは、Web上でのみ使用できます。Web上では、リストの使用がブラウザーの応答時間に大きく影響します。実際の制限は、クライアントおよびサーバーの処理能力と通信パイプのサイズによって決まります。構成によっては、1000項目のみに制限される場合もあります。ブラウズ・リストがスタティック・リストであることに注意してください。スタティック・リストでは、指定された最大項目数についての十分な追跡情報が割り当てられます。項目数が10,000個など少ない場合、この追跡情報は重要ではありませんが、数100万個の項目が必要な場合、その重要性は増します。

·         HTMLフォームに対して生成されるフィールド名の制限により、入力に使用できる項目数は9999個です。この制限により、Web上で使用され、サポートする項目数が9999個を超えるRDMLX/RDMLブラウズ・リストでは、9999個を超える項目は出力専用になります。

·         RDMLXファンクションでは、Web対応のブラウズ・リストのみを使用できます。

·         RDMLオブジェクト内のスタティック作業リストには、ENTRYSパラメータで指定された項目数(最大9999個)までの項目を保持できます。ただし、基本リストの項目の合計長さは256バイトを超えることはできません。「DEF_LISTについてのコメント/警告」の「注」を参照してください。

·         RDMLXオブジェクト内のスタティック作業リストには、ENTRYSパラメータで指定された項目数(最大2ギガ)までの項目を保持できます。基本リストの項目の合計長さは2ギガ・バイトを超えることはできません。また、文字列およびバイナリー・データはリスト自体に保管されないため、これらのデータのメモリー要件が項目のメモリーより優先されます。すなわち、各項目には、それぞれの最大64Kバイト長の多数の文字列を保持できますが、これによって、非常に大量のメモリーが容易に消費されます。「DEF_LISTについてのコメント/警告」の「注」を参照してください。

·         RDMLXオブジェクト内のダイナミック作業リストでは、必要に応じてメモリーの割り当てと解放が行われます。ENTRYSパラメータに値*MAXを入力してください。RDMLXオブジェクトではこのタイプのリストを使用することをお勧めしますが、SORT_LISTコマンドで使用する場合は、厳しい制約が適用されます。基本リストの項目の合計長さは2ギガ・バイトを超えることはできません。また、文字列およびバイナリー・データはリスト自体に保管されないため、これらのデータのメモリー要件が項目のメモリーより優先されます。すなわち、各項目には、それぞれ最大64Kバイト長の多数の文字列を保持できますが、これによって、現代のコンピュータの容量をはるかに超える、非常に大量のメモリーが容易に消費されます。メモリー管理については、「DEF_LISTについてのコメント/警告」を参照してください。

ブラウズ・リストをワークステーション画面に表示する際、その実際の配置は、リストを画面に表示するために使用されるREQUEST、DISPLAY、またはPOP_UPコマンドのパラメータおよびDEF_LISTコマンドで使用されるフィールド属性によって決まります。詳細については、「RDMLフィールド属性およびその使用法」を参照してください。

ブラウズ・リストをワークステーションで表示すると、最初の「ページ」のみが表示されます。「ページ」とは、画面上に収まる項目数です。ユーザーは、スクロール・キーを使用して、リスト内のすべてのページを前後にブラウズできます。これが、「ブラウズ」リストと呼ばれる理由です。

一般に、ブラウズ・リストは、リスト項目をワークステーションで表示する場合のみ使用してください。一方、ワークステーションで直接表示できない作業リストには、ブラウズ・リストにはない大きな利点が2つあります。1つは、ブラウズ・リストより処理が大幅に高速なこと、もう1つは、バッチ実行しているRDMLプログラムで使用できることです。

この他、リストを使用または参照するコマンドには以下のものがあります。

コマンド

記述

ブラウズ・リストに対して有効

作業リストに対して有効

ADD_ENTRY

新しい項目をリストに追加します。

YES

YES

UPD_ENTRY

リスト内の既存の項目を更新します。

YES

YES

GET_ENTRY

リストから項目を取得します。

YES

YES

SELECTLIST

リストの項目をループで処理します。

YES

YES

CLR_LIST

リストのすべての項目をクリアします。

YES

YES

DLT_LIST

リストを削除します。

YES

YES

INZ_LIST

リストを"n"個の項目で初期化します。

YES

YES

DISPLAY

フィールドを表示します。リストを表示することもできます。

YES

NO

REQUEST

フィールドを要求します。リストを要求することもできます。

YES

NO

POP_UP

ポップアップ・ウィンドウにフィールドを表示します。リストを表示することもできます。

YES

NO

LOC_ENTRY

リスト内のエントリーを検索します。

NO

YES

SORT_LIST

リストをソートします。

NO

YES

DLT_ENTRY

リストから項目を削除します。

NO

YES