7.30.2 DOUNTILの使用例
DOUNTIL . . . ENDUNTILルーチンを実行する
DOUNTIL . . . ENDUNTILを実行して"n"個のレコードをファイルに入力する
DOUNTILのパラメータでDEF_CONDの値を使用して、わかりやすく保守しやすいコードにする
DOUNTIL . . . ENDUNTILとIF . . . GOTO . . . ENDIFの使用例を比較する
配列索引を使用してDOUNTIL . . . ENDUNTILルーチンを実行する
DOUNTIL . . . ENDUNTILルーチンを実行する
以下は、ループを10回繰り返すDOUNTILおよびENDUNTILの単純な使用例です。
DEFINE FIELD(#COUNT) REFFLD(#STD_NUM)
CHANGE FIELD(#COUNT) TO(1)
DOUNTIL COND('#COUNT > 10')
DISPLAY FIELDS(#COUNT)
CHANGE FIELD(#COUNT) TO('#COUNT + 1')
ENDUNTIL
DOUNTILコマンドの構造は、DOWHILEコマンドの構造に似ていますが、重要な違いが1つあります。DOUNTILコマンドでは、最初の反復の実行前に条件が検査されません。以下はその例です。
DEFINE FIELD(#COUNT) REFFLD(#STD_NUM)
CHANGE FIELD(#COUNT) TO(5)
DOUNTIL COND('#COUNT > 1')
DISPLAY FIELDS(#COUNT)
ENDUNTIL
#COUNTは1より大きいですが、ループは1回実行されます。
DOUNTIL . . . ENDUNTILを実行して"n"個のレコードをファイルに入力する
以下の例では、10名の従業員の詳細がファイルに挿入されます。
GROUP_BY NAME(#EMPDET) FIELDS(#EMPNO #SURNAME #SALARY)
DEFINE FIELD(#COUNT) REFFLD(#STD_NUM)
DEF_LIST NAME(#WORKER) FIELDS(#EMPNO #SURNAME #SALARY)
CHANGE FIELD(#COUNT) TO(1)
DOUNTIL COND('#COUNT > 10')
DISPLAY FIELDS(#COUNT)
REQUEST FIELDS(#EMPNO #SURNAME #SALARY)
ADD_ENTRY TO_LIST(#WORKER)
CHANGE FIELD(#COUNT) TO('#COUNT + 1')
ENDUNTIL
DISPLAY BROWSELIST(#WORKER)
DOUNTILのパラメータでDEF_CONDの値を使用して、わかりやすく保守しやすいコードにする
以下の例では、DOUNTILの実行前に、DEF_CONDコマンドによってDOUNTILコマンドのCONDパラメータが設定されます。
DEFINE FIELD(#COUNT) REFFLD(#STD_NUM)
DEF_COND NAME(*COUNT_TEN) COND('#COUNT > 10')
CHANGE FIELD(#COUNT) TO(1)
DOUNTIL COND(*COUNT_TEN)
DISPLAY FIELDS(#COUNT)
CHANGE FIELD(#COUNT) TO('#COUNT + 1')
ENDUNTIL
DEF_CONDを使用すると、プログラマは、複雑な条件に、条件の検査理由を示す意味のあるラベルを付けることができます。これにより、他のプログラマがDOWHILEステートメントを見たときに、意味のあるラベルからそのステートメントの目的を理解することができます。
また、DEF_CONDを使用すると、ファンクション内で同じ条件が複数回参照される場合にも役立ちます。この場合、コード量が少なくなり、条件を容易に保守できるようになります。詳細については、<<DEF_CONDへのリンク>>コマンドのセクションを参照してください。
DOUNTIL . . . ENDUNTILとIF . . . GOTO . . . ENDIFの使用例を比較する
以下は、DOUNTIL .... ENDUNTILルーチンの単純な使用例です。
DOUNTIL COND('#A >= B')
<< logic >>
<< logic >>
<< logic >>
ENDUNTIL
ここで、上記の例を、以下のIF .... GOTO .... ENDIFルーチンの使用例と比較します。
L01: IF COND('#A < B')
<< logic >>
<< logic >>
<< logic >>
GOTO LABEL(L01)
ENDIF
単純なループの場合、IF .... GOTO .... ENDIFルーチンを使用するよりDOUNTIL .... ENDUNTILルーチンを使用した方が簡潔でわかりやすくなります。
配列索引を使用してDOUNTIL . . . ENDUNTILルーチンを実行する
以下は、配列索引を使用したDOUNTIL .... ENDUNTILルーチンの使用例です。このルーチンでは、3つのフィールド値を1つの配列にグループ化し、それぞれを10%増加させ、結果の値を合計して表示します。
DEFINE FIELD(#VAL1) REFFLD(#STD_NUM)
DEFINE FIELD(#VAL2) REFFLD(#STD_NUM)
DEFINE FIELD(#VAL3) REFFLD(#STD_NUM)
DEFINE FIELD(#I1) REFFLD(#STD_NUM)
DEFINE FIELD(#TOTAL) TYPE(*DEC) LENGTH(6) DECIMALS(2) LABEL(TOTAL) EDIT_CODE(3)
DEF_ARRAY NAME(#ARR) INDEXES(#I1) OF_FIELDS(#VAL1 #VAL2 #VAL3)
CHANGE FIELD(#TOTAL) TO(1)
CHANGE FIELD(#I1) TO(1)
REQUEST FIELDS(#VAL1 #VAL2 #VAL3)
DOUNTIL COND('#I1 > 3')
CHANGE FIELD(#ARR#I1) TO('#ARR#I1 * 1.1')
CHANGE FIELD(#TOTAL) TO('#TOTAL + #ARR#I1')
CHANGE FIELD(#I1) TO('#I1 + 1')
ENDUNTIL
DISPLAY FIELDS(#TOTAL)
配列索引の詳細については、DOUNTILコマンドのセクションを参照してください。