8.18 PTYROUTINE
PTYROUTINEコマンドを使用して、ユーザー定義のプロパティ値を操作するルーチンを作成します。
DEFINE_PTYコマンドを使用してフォームのプロパティを定義する場合は、PTYROUTINコマンドを使用すると、プロパティ値を設定したりプロパティ値を戻したりするルーチンを指定することができます。プロパティを値を操作する時にこのコマンドを実行します。例えば、以下のような操作を行うことができます。
· プロパティに渡された値を分割して、結果の値を複数のフィールドに割り当てます。例えば、Addressプロパティの値を分割して、番地、市、州や国、郵便番号など、別々のフィールドに挿入することができます。
· プロパティ値が取得される時に、複数のフィールド値を連結してプロパティ値を形成します。
· プロパティ値を計算したり導き出したりします。
プロパティ・ルーチンの入出力値は、DEFINE_MAPコマンドで定義されます。詳細については、「DEFINE_MAP」の説明を参照してください。
ここで重要なことは、ユーザー定義のプロパティ(DEFINE_PTY)およびプロパティ・ルーチンがすべてフォームの中に含まれるということです。この結果、フォームはそのオーナー・フォームからプロパティ値を受け取るだけでなく戻すことができます。しかし、フォーム内部でこの値がどのように処理されているのかは、オーナー・フォームにはわかりません。したがって、フォームでのプロパティ値の処理方法を変更するのに、このプロパティを使用するフォームを変更する必要はなくなります。
例えば、Addressプロパティを持つフォームについて、以前は郵便番号と州の情報を1個のフィールドで扱っていたものを2個のフィールドで扱うように変更することができます。この結果、フォーム内のプロパティ・ルーチンは変更する必要がありますが、プロパティそのものは何も変わらないため、Addressプロパティ値の設定や取得を行う他のフォームを変更する必要はありません。
PTYROUTINEの名前は、DEFINE_PTYコマンドのSETまたはGETパラメータの値にすることができます。「DEFINE_PTY」の説明を参照してください。
参照
必須/省略可
PTYROUTINE ---- NAME -------ルーチン名 -------|