17 1 フロントエンドのX_STARTでX_RUNを実行

LANSA

17.1 フロントエンドのX_STARTでX_RUNを実行

X_START機能はすべてのVisual LANSAシステムに組み込まれています。

X_RUN.EXE を使って、ユーザーのデスクトップのアイコンから直接Visual LANSAの機能を起動することにより、結果として多くの個別のアイコンが作られ、あるコマンド・パラメータを変更する必要がある場合、何度も変更が必要になることがあります。

この問題は、X_STARTユーティリティを使うことにより解決できます。例えば、 以下のようなデスクトップのアイコンと関連づけられたX_RUN コマンドがあるとします。

X_RUN PROC=TEST01 PART=DEM USER=QPGMR

アイコンの背後の X_RUN コマンドのフォーマットを次のように変更することにより

X_START X_RUN PROC=[TEST01/Process Name/PROCESS]

PART=[DEM/Partition Identifier /PARTITION] 

USER=QPGMR .... etc ...........

ユーザーは次のようなことができます。

  • PROC= と PART= の値をプロンプトさせます。
  • PROC= と PART= の省略値を記憶させ、最後に使われた値を、異なるアイコンの背後の X_STARTコマンドとの間で交換させます。

X_STARTの動作の方法はとても簡単です。 [ / / ] または { / / } フォーマットのプロンプト要求を探して、コマンド・ライン全体を処理します。

[ / / ] または { / / } フォーマットのプロンプト要求は、常に以下と全く同じにフォーマットされなければなりません。

 [省略値/ 記述/ シンボリック名]

または次のようなこともできます。

 {省略値/記述/ シンボリック名}

通常、Windows環境では、 [ / / ] 表記を使用してください。

例えば、ユーザーがワークステーション上で、LANSAのメニューからプロセスの実行を選択すると以下のコマンドが起動されます。

%tit%Execute process on workstation

%hlp%x_start.009

%basepath%\x_lansa\execute\X_RUN.exe

PROC=[Name/Process/PROC]

LANG=[ENG/Language/LANG]

PART=[DEM/Partition Identifier/PART]

USER=[QPGMR/LANSA User/USER]

%WIN%DBUS=[DBA/Database User/DBUS]

%WIN%PSWD=[*password/Database Password/PSWD]

DBII=[LX_LANSA/Database Name/DBII%reg%LX_DBName]

%W95%DBUT=[SQLANYWHERE/Database Type/DBUT%reg%LX_DBType]

%WNT%DBUT=[MSSQLS/Database Type/DBUT%reg%LX_DBType]

%W95%CMTH=[E/Communication Method/CMTH]

%WNT%CMTH=[C/Communication Method/CMTH]

%W95%CDLL=[E32APPC.DLL/Communications DLL to Use/CDLL%reg%LX_CommsDLLName]

%WNT%CDLL=[WCPIC32.DLL/Communications DLL to Use/CDLL%reg%LX_CommsDLLName]

PRTR=[LPT1/Default Printer/PRTR]

この関数により、 ワークステーション上でプロセスを実行 ダイアログ・ボックスが表示されます。

入力された値は、その後コマンドに代入されます。 XXXXXX がプロセス名のキー付きで、SYSが区画識別子のキー付きの場合、実行のためにアセンブルされるコマンドは:

 X_RUN PROC=XXXXXX PART=SYS USER=QPGMR .... etc .......

さらに、値 XXXXXX  は、シンボリック名 PROCESS で記憶され、値SYSは、シンボリック名 PARTITION で記憶されます。これは、次回 X_START 機能が起動され、ある [//] または {//}  プロンプトがシンボリック名 プロセスを持っている場合、 [//] または {//}  プロンプト内で指定されたすべての省略値の値に優先して、記憶された値  XXXXXX  が使用されることを意味します。

シンボリック名とその値は、X_START要求を実行しているプロセスの現在のディレクトリ内で作成、更新されるX_START.SAVという名前の単純なテキスト・ファイル内に記憶されます。ユーザーが最後のセットの値を突然失った (つまり省略値に戻った) 場合、最も可能性の高い理由は、ユーザーが当該のユーザーのアプリケーションの現在のディレクトリを変更したため、X_START.SAVが見つからなくなったというものです。

X_START.SAVファイルに保管されたデータは、<シンボリック名><値><シンボリック名><値> というように論理的にフォーマットされ、いつでも1024までのシンボリック名が使えます。シンボリック名もその値も、長さが256文字を超えてはいけません。

以下も参照してください。

17.1.1 ルール、制限およびガイドライン

17.1.2 コマンドと特殊変数