17 1 2 コマンドと特殊変数

LANSA

17.1.2 コマンドと特殊変数

以下のコマンドおよび特殊変数は、[//] または {//} プロンプト内を除く、コマンド文字列内のどこででも使えます。これらのコマンドおよび特殊変数全ての使用例は、LANSAの開発環境内からカスタム実行ダイアログを提供するためにVisual LANSAに組み込まれた \X_WIN95\X_LANSA\SOURCE 内のXSTファイルの中にあります。

変数名

記述

%basepath%

現在の Visual LANSAシステムのX_LANSAディレクトリまで (ただしディレクトリは含みません) パス名で置換されます。例えば c:\x_win95です。

%browser%

ユーザーのブラウザーを決定し、ブラウザのフル・パスまで展開します。

%editor%

Windows環境では、文字列 NOTEPAD.EXE で置換されます。

%if% & %endif%

%if%<式>?<trueテキスト>:<falseテキスト>%endif%

記述が存在する場合、式がtrueの場合は trueテキストを含み、それ以外はfalseテキストを含みます。式およびテキストは、プロンプトを含むことはできません。式は、"=" または "!=" タイプの式のどちらかになります。比較では大文字と小文字の区別はされません。ifステートメントは %endif% で終了します。ifステートメントはネストできません
例:以下の行では、変数 LANG を文字列 NAT と比較し、等しくない場合、値 %lang% が後に続く'+'をコマンド行内に入れます。

   %if%%lang%!=NAT?+%lang%%endif%

以下の4行は、"デバッグ"、"デバイス名" および "メッセージ待ち行列" のプロンプトで、%dbug% が 'Y' に等しい場合、コマンド行に "+BDEBUG+%dvic%+%msgq%" を入れます。

   %promptonly%[N/デバッグ/DBUG]
   %promptonly%[DSP01/デバイス名/DVIC]
   %promptonly% [DSP01/メッセージ待ち行列/MSGQ]
   %if%%dbug%=Y?+BDEBUG+%dvic%+%msgq%%endif%

%JavaClient%

Javaクライアントの物理的パスです。

%noshowdialog%

ダイアログを表示しないでください。省略値およびマージ値を、ユーザーがダイアログ上でたった今 [OK] を押したかのように、どの値も変更せずに使用します。これは、マージ・ファイル内で、ダイアログを表示するかどうかにかかわらず、呼び出すプログラムが制御できるようにするために提供されます。

%nospaces%

新しい各行にスペースを追加しないでください。スペースが必要な場合は、手作業で入れてください。これは、主にX_START ファイル内の別の行から、URLをアセンブルするために提供されます。

%promptonly%

後続のプロンプトのみします。ファイル内のこのポイントにはテキストを挿入しないでください。ダイアログでは、シンボリック名の値のみを設定します。X_STARTファイル内のシンボリック名 ANYWHERE への参照により、このポイントに値が挿入されます。%if % の例を参照してください。

%show%

コマンドの実行が試みられる前に、最後のコマンド (プロンプトの後) を表示させます。カスタム・スクリプトのデバッグに便利です。

%<symbol>%

この構文を通じて、プロンプト内に提供されたすべてのシンボリック名にアクセスできます。これには、マージ・ファイルのためにプロンプトされた値およびマージ・ファイル内に定義されたシンボリック名が含まれます。シンボリック名の最大数は1024です。それ以上のシンボリック名がある場合、それらは無視されます。

%workpath%

例えば X_RUN.exe が実行される時のように、アセンブルされたコマンド行が実行される場合に現在のディレクトリをこの値に設定します。これが指定されていないと、現在のディレクトリは変更されません。

注:x_start が Visual LANSA 実行ダイアログから呼び出されると、現在のディレクトリは、XSTファイルの位置と同じ \x_win95\x_lansa\sourceに設定されます。

%<environment variable>%

変数名に一致するものが見つからない場合、その変数は環境変数と評価されます。存在する場合、その値は変数名に代入されます。

%X_RUN_specific%

X_RUN.exe の %basepath% が検出されると、次の %X_RUN_specific% が評価されます。
X_RUN.exe の %basepath% が検出されないと、どのような %X_RUN_specific% も無視されます。

*password

省略値の特別な値です。パラメータはパスワードで、入力された文字はアスタリスクでマスクされていることを示します。値を入力する必要があります。

*password_optional

*password と同じですが、値は任意です。

*optional_data_<value>

省略値の特別な値です。値の入力は任意であることを示します。<値> のテキストがある場合、それは省略値です。
例 *optional_data_は、空のフィールドを表示します。*optional_data_adefault は、フィールドの省略値を表示します。

 

注:これらのコマンドのどれかが誤って入力され、行の最初の文字が'%'である場合、コマンドはシンボル名とみなされ、行の残りの部分がそのシンボルの値として設定されます。結果として生じるコマンド行は、行全体が無視されたかのように見えます。