16.4.1 X_JOBQ.DATファイルの設定
このエミュレーション機能を使用するには、まずプライマリ X_LANSAディレクトリ内に、X_JOBQ.DATと呼ばれるファイルを作成する必要があります (Windows環境ではc:....\LANSA\x_win95\x_lansaなど)。
このファイルは、すべての関連する区画について、ジョブ待ち行列の名前と、オプションとして、この機能を使用するジョブ記述を指定します。
X_JOBQ.DATに定義されていないジョブ待ち行列またはジョブ記述への参照は、変更されずに省略値の方法で実行し続けます。
X_JOBQ.DATは、ほとんどのエディターで作成、編集できるテキスト・ファイルです。例えば、X_JOBQ.DATは、次のように定義することができます。
jobq=qbatch=c:\jobq\qbatch
jobd=qbatch=c:\jobq\qbatch
これらのX_JOBQ.DATエントリーは、SUBMITコマンドのジョブ待ち行列qbatchまたはジョブ記述qbatchへの参照を、待ち行列モニターによって後から実行するためには、IBM i をエミュレートするジョブとして、これらをディレクトリ c:\jobq\qbatch .....に送られなければならないことを示しています (待ち行列モニターの詳細は以下の通りです)。
このファイルに関して知っておくべき重要な項目は次の通りです:
- 各行の書式を設定しなければなりません。
<type>=<name>=<path> ここで:
|
<type> |
JOBQ (ジョブ待ち行列) または JOBD (ジョブ記述) でなければなりません。 |
|
<name> |
ジョブ待ち行列またはジョブ記述の名前で、IBM i オブジェクト命名規則に準拠しなければなりません。 |
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<path> |
ジョブ待ち行列として使用されるディレクトリへの完全修飾パス名です。ディレクトリは、このファイルのジョブ待ち行列または記述を参照するアプリケーションの実行を開始する時に存在していなくてはいけません。パス名は、ジョブ待ち行列または記述の名前に関連付けられる必要はありません。 |
- このように書式設定されない行は無視されます。無視された行のエラー・メッセージは発行されません。
- JOBQ= エントリーは、単独で存在することができます。
- すべてのJOBD= エントリーは、まったく同じパスの詳細を持った関連付けられたJOBQ= エントリー を持つ必要があります。そうすることにより、ジョブ記述名をジョブ待ち行列名に関連付けることができます。
- すべてのJOBD= の名前は一意である必要があります。
- すべてのJOBD= の名前は一意である必要があります。
- すべての一意のJOBQ= エントリーは、実行時に存在しアクセスできる、関連付けられたディレクトリ・パスを持つ必要があります。すべてのユーザーには、ディレクトリへの書き込みアクセス権限が必要です。ジョブ待ち行列モニターには、ディレクトリへの完全な読み、書き、更新および削除権限が必要です。
- X_JOBQ.DAT内の各エントリー行は、256バイトを超えることはできません。
- X_JOBQ.DAT内のエントリーは、最初に参照された時にすべてメモリーに読み込まれます。同じx_runセッション内でのそれ以降の参照は、メモリーに格納された詳細を参照します。X_JOBQ.DATの変更は、現在アクティブなx_runセッションまたはジョブに反映されない場合があるということです。
- Windows環境でLANSA内のジョブ待ち行列にジョブを投入すると、ジョブは拡張子Qが付いて表示されます。例: job T313330.Q50拡張子Qは、特定のプロセスのために投入される各ジョブに、一意の文字または数字の識別子として1秒で与えられます。例えばジョブがT313330だとします。Q50が他のジョブと一緒に同じ秒内で投入されると、LANSAは、Q51, Q52,..., Q5A, Q5B, Q5C, ...Q5Zというように拡張子の割り当てを開始します。この一意の識別子に適用されるジョブは、1秒間に36までという制限があります。投入されるジョブが喪失または破損する可能性を回避するためには、1秒間に36以上のジョブを投入しないようにしてください。もし、要件が1秒間に36以上のジョブを投入する可能性がある場合、何らかのジョブの投入を遅らせる論理を付加してください。
- ジョブがエミュレートされたIMB i ジョブ待ち行列に投入される際、そのTPTH= パラメータは、投入するジョブのTPTH= 値がどのように設定されるかにかかわらず、いつもジョブ待ち行列に関連付けられるパスと同じ値に設定されます。
- ジョブ記述およびジョブ待ち行列の名前 XLANSAJOBXは、LANSA内部使用専用に予約されています。X_JOBQ.DAT内でこれを定義しないでください。
設定すると、このファイル内のエントリーは、すべてのSUBMITコマンドにその内容を確認させます。参照されたジョブ待ち行列またはジョブ記述の名前に一致した場合、投入されるジョブは、指定されたディレクトリにルーティングされます。
ルーティング・プロセスは、投入されるジョブの詳細が含まれるディレクトリ内での一連のバイナリ・ファイル作成で構成されています (要求の詳細、交換値、LDA値など)。これらの値はバイナリ形式で、編集や変更をしてはいけません。
待ち行列型のバッチ・ジョブを表す一連のバイナリ・ファイルは、ジョブ待ち行列に割り当てられるモニターにその存在が検出されるまで待ちます。