4.1 コンポーネントの概念
Visual LANSAでは、LANSAリポジトリが拡張され、フィールドとファイルだけでなく、コンポーネントも保管されます。このオブジェクト指向のコンポーネン ト・モデルは、ユーザー・センタードのイベント・ドリブン・アプリケーションの基礎を提供します。ただし、Visual LANSAでは、オブジェクト指向プログラムは簡単な方法で実装され、開発者は生産性とビジネスの目標に重点を置くことができます。
コンポーネントとは、プロパティ、イベント、およびメソッドをサポートするプログラミング・オブジェクトのことです。LANSAコンポーネントは、 LANSAリポジトリに保管されます。コンポーネントを使用して、イベント駆動型のアプリケーションを作成します。
Visual LANSAには、ユーザーが定義できるさまざまな「コンポーネントのタイプ」が あります。最も一般的なコンポーネントは、アプリケーションの個々のウィンドウに対応する「フォー ム」で す。「再 利用可能パーツ」の各パーツには、フォーム(または他の再利用可能パー ツ)で再利用することができるコントロールとコードが含まれています。
プロパティ
すべてのVisual LANSAコンポーネントは、自分の特性を定義するプロパティを持ちます。大部分のプロパティは、サイズ、色、表示するかどうかなどの画面にコンポーネン トが表示される方法を処理します。アプリケーションの設計時に、またはアプリケーションの実行中にプログラムでプロパティを設定できます。多くの場合は、 デフォルトのプロパティ値を変更する必要はありません。
イベント
イベントは、発生するまたは行われるものです。通常、イベントは、ユーがーが行う何らかの操作です。最 も一般的なイベントはクリック(ユーザーがコンポーネントをマウスでクリックする)です。例えば、印刷ボタンを定義し、ボタンのクリック・イベントで何か を印刷するコードを記述できます。アプリケーションの実行中に、ユーザーが印刷ボタンをクリックするたびに印刷ルーチンが実行されます。
メソッド
メソッドは、コンポーネントに何かをするように指示します。例えば、フォームを表示するためには、ShowFormメソッドを使用します。
INVOKE #FormB.ShowForm
カスタム・メソッドを定義してコンポーネントに処理を実行させることもできます。
参照
『ユーザーガイ ド』の「コンポーネントとファンクショ ンの 編集」