5.13 POP3MailService
POP3MailServiceにより、アプリケーションは既存のメール・サーバーのPost Office Protocol (POP3)を使用してメール・メッセージを受け取り、その内容を処理できます。ほとんどのメール・サーバーでは、メッセージを受け取るメール・クライアントのPOP3プロトコルをサポートしています。
POP3MailServiceは、Oracle JavaMail APIを使用します(http://www.oracle.com/technetwork/java/javamail/index.htmlを参照)。
関連サービス
POP3MailServiceは他のサービスに依存しません。ただし、アプリケーションからメール・メッセージも開始される場合、SMTPMailServiceと連携して使用されることが多くなります。
SMTPMailServiceを使用すると、メール・メッセージを作成して別のサーバーに送信できます。ただし、SMTPプロトコルが受信側でメッセージを待ち行列に入れる機能には制限があるため、通常はメール・クライアントの2つのプロトコル(POP3またはIMAP)のいずれかと一緒に使用されます。メール・クライアントでJSMサービスを使用してメール・メッセージを取得する場合、POP3MailServiceを使用してすべてのメール・メッセージを取得できます。POP3MailServiceにより、サーバー・メールボックスでのメッセージの保存と、サーバーからのメッセージの定期的なダウンロードが容易になります。
技術仕様
· POP3プロトコルは、通常はネットワーク・ポート110の、TCPを使用するTCP/IP接続で機能します。
· 一般的に、サーバー(多くの場合、ユーザーとパスワードも)は、POP3MailServiceプロパティ・ファイルで定義されます。サービスの使用時、これらの値が省略値の接続情報として使用されます(代替の値がアプリケーション・コードに指定されている場合を除く)。例:
# POP3MailService resources ( Default )
#
server=10.2.0.12
user=user1
password=xxxxx
# port=110
# recipient.keystore.name=pki/person-key.der
# recipient.certificate.name=pki/person-cert.der