3.4.4 JSMX_BINDLST

LANSA Integrator

3.4.4 JSMX_BINDLST


JSMX_BINDLST APIはオプションです。これは、リスト・エントリーを以降のJSMX_COMMAND API呼び出しで送受信できるように、指定した接続ハンドルにリストをバインドする場合に使用されます。

一度にバインドできるリストは1つだけです。JSMX_BINDLST呼び出しを発行してから、リストを使用するJSMX_COMMAND呼び出しを行ってください。

JSMX_BINDLST呼び出しは永続的なものではありません。つまり、次のJSMX_COMMAND呼び出しが完了するまでに限り持続します。

サービス・コマンドでバインドされたリストが必要な場合、JSMX_BINDLSTを再度呼び出してから以降のJSMX_COMMAND API呼び出しを行ってください(バインドされたフィールドについても同様です。「JSMX_BINDFLD」を参照してください)。

指定した接続ハンドルからリストのバインドを解除するには、JSMMETAまたはJSMLISTパラメータに対してNULL値(ILE RPGで*OMITを使用)を渡すか、JSMMETASIZEまたはJSMLISTSIZEパラメータに対してゼロ値を渡します。

JSMX_BINDLST APIはJSMX_BINDFLD APIとは関係なく機能します。つまり、再現しないフィールドのセット(JSMX_BINDFLDを使用)またはリスト(JSMX_BINDLSTを使用)、あるいはその両方をバインドできます。

このどちらかあるいは両方を使用する必要があるかどうか、またはどちらも使用しなくて良いかどうかは、使用しているサービスとサービス・コマンドのファンクションや要件によって異なります。

パラメータ

番号 

シンボル名

説明

1

JSMHDL

入力、文字4

JSMX_OPEN呼び出しは、この接続に割り当てる接続ハンドルを返します。このハンドルは以降のJSMX_COMMANDやその他のAPI呼び出しで使用され、呼び出しが適用される接続を特定します。

2

JSMMETA

入力、構造

JSMLISTで提供されるリストの各エントリーのフィールド構造に対応する、ゼロ個以上のフィールドのメタデータ定義を含むメモリー・ブロックを指定します。

各メタデータ・エントリーは以下のようにフォーマットする必要があります。

位置    説明

1 - 50       フィールドのシンボル名(50)
この名前はRPGプログラムで使用される名前と同じでなくても構いません。ただし、一部のLANSA Integratorサービスでは、シンボル名がサービスで予想される名前と一致しなくてはなりません。これは、外部データとプログラム・フィールド間でマッピングを行うXMLサービスやSOAPサービスなどのサービスに特に当てはまります。

51           データ・タイプ(1)
サポートされるタイプはA、P、Sです。

52 - 58      フィールド・サイズ(7)
文字または桁位置の数です。バイト・サイズではありません。

59 - 60      フィールド小数位(2)

3

JSMMETASIZE

入力、整数10

JSMMETAパラメータで提供されるメモリー・ブロックのサイズをバイト単位で指定します。60の倍数にしてください(60は1つのメタデータ・エントリーのサイズ)。

4

JSMLIST

入力/出力、構造

JSMMETAパラメータで記述されるリストを含むメモリー・ブロックを指定します。

サービスやサービス・コマンドに応じて、リスト・エントリーをサービスへの入力またはサービスからの出力(あるいはその両方)として使用します。サービスからの出力として使用する場合、JSMはこのパラメータで特定されたメモリーに出力エントリーを書き込みます。

ILE RPGプログラムでは、通常、リストは複数のオカレンス・データ構造として実装されます。

5

JSMENTRYSIZE

入力、整数10

各リスト・エントリーのサイズを指定します。通常、JSMMETAパラメータで記述されるフィールドのバイト・サイズの合計と等しくする必要があります。

6

JSMENTRYCOUNT

入力/出力、整数10

エントリーの場合は、JSMLISTパラメータで特定されるリスト内のクライアント・アプリケーションで提供されるエントリー数を指定します。クライアント・アプリケーションでサービス・コマンドに対するリスト・エントリーを指定しない場合、アプリケーションによってゼロが指定されます。

返される場合は、サービス・コマンドが通常指定されたリストにエントリーを書き込むと、書き込まれたエントリーの数(JSMENTRYMAXパラメータで指定された最大数まで)でこのフィールドを更新します。

7

JSMENTRYMAX

入力、整数10

JSMLISTパラメータで指定されたリストに保持できるリスト・エントリーの最大数を指定します。

8

JSMSTS

出力、文字(変数、推奨20)

JSMサーバーは、このフィールドの操作の状態を返します。クライアント・アプリケーションはこのフィールドをテストして、操作が成功したかどうかを判断できます。ほとんどの場合、状態が「OK」であれば成功したことになります。

9

JSMMSG

出力、文字(変数、推奨512)

JSMサーバーはこのフィールドの操作に関するメッセージを返します。例えば、完了メッセージや、操作が失敗した場合のエラー・メッセージなどです。一部のサービス・コマンドはこのフィールドのサービスに関連するデータを返します。