3.7 コマンド

LANSA Integrator

3.7 コマンド


JSMサービスと通信する主な手段として、コマンド文字列を送信します。

コマンド文字列は、コマンド名とゼロ個以上のキーワードで構成されます。

 

COMMAND KEYWORD1( VALUE ) KEYWORD2( VALUE )

 

コマンド文字列はJSMサービスで解析されます。

·         コマンド名は大文字に変換されます。

·         キーワードは大文字に変換されます。

·         キーワードの値の大文字/小文字は変更されません。

·         キーワードの値の先頭および末尾のブランクは削除されます。

·         ブランクの値を含むキーワードは無視されます。

 

二重引用符を使用して、キーワードの値の特別処理が可能です。

値の先頭または末尾のブランクを維持する必要がある場合は、値を二重引用符で囲みます。

値が二重引用符で開始および終了する場合、二重引用符は削除されます。

キーワードの値内の開き括弧や閉じ括弧を保護するには、キーワードの値を二重引用符で囲みます。

値に二重引用符が含まれ、文字列全体も二重引用符で囲まれる場合、バックスラッシュで二重引用符をエスケープします。

キーワードの値

解析された値

 

KEYWORD ( )

null

キーワードは無視される

KEYWORD ( "" )

 

KEYWORD ( "    " )

 

スペース

KEYWORD ( abc )

abc

 

KEYWORD ( "abc" )

abc

 

KEYWORD ( " abc" )

  abc

 

KEYWORD ( ab"c )

ab"c

 

KEYWORD ( "ab\"c" )

ab"c

 

KEYWORD ( "a(b)c" )

a(b)c

 

KEYWORD ( "a(\"b\")c" )

a("b")c

 

コマンド文字列がSERVICE.TXTまたはTRANSPORT.TXTトレース・ファイルに印刷される場合、キーワードのパスワードの値は5つの星(*****)で非表示になります。

コマンド・キーワードがPASSWORDという名前の場合や文字列PASSWORDで終わる場合、キーワードの値は非表示になります。

コマンド・キーワードの名前がMASTERの場合、キーワードの値は非表示になります。

以下のコマンド・キーワードの場合、パスワードのコンポーネントが非表示になります。

·         SIGNER ( name:password )

·         KEYSTORE ( name:password )

·         RECEIVER ( name:password )

·         RECIPIENT ( name:password )

トレース・ファイルにパスワードを表示するには、trace.passwords=*yesプロパティをmanager.propertiesファイルに追加します。

コマンドで送信されたフィールド情報を表示するには、trace.fields=*yesプロパティをmanager.propertiesファイルに追加します。

各JSMクライアントにはさまざまなコマンド機能があります。

RDMLコマンド

JSM_COMMAND

RDMLXコマンド

JSMX_COMMAND

ILE RPGXコマンド

JSMX_COMMAND

JSMDirectファンクションが同じプログラム内の複数のサービスにアクセスする必要がある場合、複数のJSM接続を使用することをお勧めします。

1つのJSM接続が、別のサービスをアンロードおよびロードして複数のサービスを連続して使用できます。

JSM OPEN

 

 

 

SERVICE_LOAD SERVICE(サービス名1)

指定したサービス・プログラムをロードする

 

ユーザー定義コマンド

 

 

SERVICE_UNLOAD

サービスをアンロードする

 

 

 

 

SERVICE_LOAD SERVICE(サービス名2)

指定したサービス・プログラムをロードする

 

ユーザー定義コマンド

 

 

SERVICE_UNLOAD

サービスをアンロードする(オプション)

JSM CLOSE

 

 

 

JSMStorageオブジェクトがJSM OPENとJSM CLOSE間で持続するため、サービス名1はオブジェクトをJSMStorageオブジェクトに入れ、サービス名2は保存されたそのオブジェクトを取得できます。あるいは、サービス間で共有できるファイルに情報を書き込むこともできます。