8.4.2 Excelデータ・ソース・ディレクティブ

LANSA Integrator

8.4.2 Excelデータ・ソース・ディレクティブ


読み込み対象のMIMEタイプのファイル・データ・ソースがapplication/vnd.ms-excelの場合、そのファイルはExcelドキュメントとして扱われ、Excelの定義を使用して、ユーザー・エージェントによるExcelドキュメントの読み書きを制御できます。

通常、excel.convertディレクティブは、Excelシートを読み込み、リモート・ホストに送信されるCSVまたはTSVデータ・ソースを作成するために使用されます。excel.convertディレクティブがない場合、Excelファイル全体が内容タイプapplication/vnd.ms-excelで送信されます。ExcelシートがCSVまたはTSVに変換される場合、csv.uriまたはtsv.uriエントリーでURLクエリー文字列が提供されますが、excel.convertエントリーによって、使用される内容タイプとcharsetのエンコーディングが決定します。

キーワード

説明

excel.sheet.read

ホストに送信されるExcelシートを定義します。ディレクティブがない場合、最初のExcelシートが使用されます。

excel.sheet.write

Excelドキュメントの作成時に使用されるExcelシートを定義します。ディレクティブがない場合、Sheet1が使用されます。

excel.trace

excel.traceディレクティブが存在し、その値が*yesの場合、Excelの読み込み結果がトレース・ファイルexcel-trace.txtに書き込まれます。

excel.filter.empty

省略値では、データがない行は除外されます。除外しないようにするには、このディレクティブの値を*noに設定します。

excel.scale

汎用形式の数値セルに使用される小数点以下の桁数を指定します。省略値は4です。

excel.dateformat

省略値では、日付値の書式はyyyy-MM-ddパターンを使用して設定されます。
このディレクティブを使用して、各自の日付書式パターンを指定します。
dd/MM/yyyy

excel.convert

ホストにデータを送信する前に、適用するデータ変換を定義します。
以下のオプションを使用できます。
text/comma-separated-values
application/comma-separated-values
text/tab-separated-values
application/tab-separated-values

追加のcharset属性により、データapplication/comma-separated-valuesのエンコーディング(charset=utf-8)が制御されます。

excel.convert.decimal

excel.convert.decimalディレクティブがあり、その値が*yesの場合、数値セルの値には、省略値のロケールの小数記号に変換された小数点が付きます。

excel.read.value.trim

*none、*both、*leading、*trailing。省略値は*both

 

例えば、これらの定義により、注文データの内容がコンマ区切り値でホストに送信されます。

 

excel.sheet.read=order-data

# excel.sheet.write=Sheet1

# excel.trace=*yes

# excel.filter.empty=*no

# excel.convert.decimal=*yes

excel.convert=text/comma-separated-values; charset=utf-8

# excel.convert=text/tab-separated-values; charset=utf-8