JSMDirect用ファンクション登録
WindowsやLinuxの場合、JSMDirectプログラムはファイルdc_w29.txtをキー検索して、実行するLANSAファンクションを探します。Windowsの場合、dc_w29.txtはjsmdirect.exeと同じフォルダーに省略値で保管されます。Linuxの場合、dc_w29.txtは$LANSAXROOT/integrator/jsmdirectディレクトリにあります。
ホスト名は、要求URLのホスト構成要素になります。これは、HTTPプロトコルのホスト・キーワードで決まります。
URLがhttp://www.lansa.com/cgi-bin/jsmdirectの場合、ホスト名はWWW.LANSA.COM:80になります。
URLがhttp://10.1.2.3/cgi-bin/jsmdirectの場合、ホスト名は10.1.2.3:80になります。
これにより、マルチホーミングが可能になります。IPアドレスwww.lansa.comと10.1.2.3は同じですが、HTTPクライアント・プログラムは、HTTPサーバーがwww.lansa.comと10.1.2.3を異なるホストとして扱うことができるようにHTTPプロトコルでホスト名を指定します。
ホスト名*DEFAULTはすべてのホストを表します。
JSMDirectは最初にアプリケーション名とホスト名に対してキー検索を行います。エントリーが存在しない場合、アプリケーション名と*DEFAULTに対してもう一度キー検索が行われます。
dc_w29.txtファイルを更新するには、LANSA Integratorスタジオまたはテキスト・エディタ(メモ帳など)を使用します。
dc_w29.txtファイルは、コンマ区切りの行リストとして構成されます。
文字#で始まる行はコメントと見なされるため、処理されません。
値は以下のdc_w29のレイアウトに対応する行のトークン位置で指定されます。
1 |
K |
アプリケーション名 |
実行するアプリケーションを識別する名前。URLの一部として入力された名前です。 |
2 |
K |
ホスト名 |
*DEFAULTまたはホスト名:ポートとして指定されたホスト名 |
3 |
プロセス |
LANSAプロセス | |
4 |
ファンクション |
実行するLANSAファンクション | |
5 |
区画 |
LANSA区画。指定した区画にプロセスとファンクションが配置されます。 | |
6 |
言語 |
ファンクションの実行言語 | |
7 |
プログラム |
実行する3GLプログラム。3GLプログラムを指定した場合、プロセス、ファンクション、区画、言語のフィールドはブランクにします。 |
注:言語コードは、IBM i DC@W29のファンクション登録ではオプションの値ですが、WindowsやLinuxのdc_w29.txtでは必須の値になります。IBM i DC@W29で言語コードを登録しない場合、LANSAは区画の省略値言語を使用してサーバー・ファンクションを実行します。dc_w29.txtで言語コードを登録しないと、JSMDirectはエラーが発生して終了します。
例(プログラム・パラメータを使用しない場合):
#
# JSMDirectディレクティブ・ファイル
#
#アプリケーション名、ホスト名、プロセス、ファンクション、区画、言語、プログラム
#
ORDERENTRY,MYCOMPUTER:80,JSERVICE,JS015,WIZ,ENG
ORDERENTRY,*DEFAULT,JSERVICE,JS016,WIZ,ENG
#