ステップ6. バインディングを配布および構成する

LANSA Integrator

ステップ6. バインディングを配布および構成する


このステップでは、Integratorスタジオを使用して、jarファイルの配布とその他の構成の変更を行います。

1.   Integratorスタジオを使用してプロジェクトのファイルを確認します。

a.   ルートのプロジェクト(iii Training)でソリューション・フォルダーを開きます。XML RequestフォルダーとXML Responseフォルダーが表示されます。

b.   XML RequestフォルダーとXML Responseフォルダーを開きます。XMLファイルとプロジェクト・ファイル、およびバインディング用に生成されたjarファイルが表示されます。

2.   このステップでは、サーバー上のHTTPInboundXMLBindServiceプロパティ・ファイルにプロジェクトのセクションを追加します。

      演習INT004で、すでにJSMサーバーを定義しています。このため、ローカルWebサーバーとJSMサーバーを使用している場合はhttp://localhost:4561が示されています。IBM i サーバーを使用している場合は、http://10.44.10.236:4564などのIPアドレスが示されます。

a.   使用しているサーバーを選択し、右クリック・メニューで[サーバーを開く]を選択します。

b.   JSMサーバーが開くと、別ウィンドウのペインが右側に表示され、開いたJSMサーバー・インスタンスのすべてのディレクトリとファイルが表示されます。

3.   アプリケーションはHTTPInboundXMLBindServiceを使用します。

      HTTPInboundXMLBindServiceを使用するには、このサービスのプロパティ・ファイルに構成エントリーを追加する必要があります(プロパティ・ファイルの名前はHTTPInboundXMLBindService.propertiesです。通常、JSMサーバーの/instance/propertiesディレクトリにあります)。

      最初に、[セクションの取得]を使用してプロジェクトにHTTPInboundXMLBindServiceセクションを作成します。次に、このエントリーを編集し、[セクションの発行]を使用してサーバー上のプロパティ・ファイルを更新します。

a.   右ウィンドウのペイン(JSMサーバー・インスタンスなど)でpropertiesフォルダーを開きます。

b.   スクロールしてHTTPInboundXMLBindService.propertiesファイルを探します。そのファイルを右クリックして、ポップアップ・メニューで[セクションの取得]オプションを選択します。この時点ではプロジェクトに固有のデータがファイルにないため、メッセージ[プロパティ HTTPInboundXMLBindService.properties にプロジェクトのコンポーネントが見つかりません]が表示されます。[OK]をクリックします。

      HTTPInboundXMLBindService.propertiesファイルは、ローカルのpropertiesフォルダーに作成されます。

c.   左ウィンドウのペイン(ローカル・ディレクトリなど)でIntegrator/propertiesフォルダーを開きます。HTTPInboundXMLBindService.propertiesファイルを右クリックし、ポップアップ・メニューで[プログラムから開く]、[プロパティ エディタ]オプションを選択します。

d.   編集ウィンドウが表示されます。HTTPInboundXMLBindService.propertiesファイルは空です。ファイルに以下のエントリーを追加します。

service.iiipro04_request=com.IIIcompany.service.xml.IiiPRO04_requestService

service.archive.iiipro04_request=bindings/IIIPRO04_request.xml.jar

service.iiipro04_response=com.IIIcompany.service.xml.IiiPRO04_responseService

service.archive.iiipro04_response=bindings/IIIPRO04_response.xml.jar

      インバウンドおよびアウトバウンドHTTP XMLバインド・サービスの作成ステップで必要なエントリーを作成しました。これらのエントリーを以下のようにコピーします。

·         最初のプロパティ・エディタ(1)を開いたままにしておきます。

·         XML Requestフォルダーを展開し、プロパティ・エディタでHTTPInboundXMLBindService.propertiesを開きます。コードをコピーしてエディタ(1)に貼り付けます。2番目のエディタを閉じます。

·         XML Responseフォルダーを展開し、エディタでHTTPOutboundXMLBindService.propertiesを開きます。コードをコピーしてエディタ(1)に貼り付けます。2番目のエディタを閉じます。

·         変更内容をエディタ(1)で保存し、確認ダイアログで[はい]を選択します。プロパティ・エディタを閉じます。

      注:Javaのパスの大文字/小文字は区別されます。例では、サービスの名前の先頭が大文字になっている点にも注意してください(IiiPRO04_responseServiceなど)。これはJavaの基準であるため、変更できません。このワークショップを通じて、一意の3文字iiiの先頭は大文字にしてください。この点を見落とした場合、ファンクションはBINDで失敗します。

e.   JSMサーバー上のHTTPInboundXMLBindService.propertiesファイルを更新します。ローカルのHTTPInboundXMLBindService.propertiesファイル(左側のIntegrator/Propertiesにある)を右クリックして、ポップアップ・メニューで[セクションの発行]オプションを選択します。メッセージが表示され、発行の確認を求められます。[はい]を選択します。サーバー上のHTTPInboundXMLBindService propertiesファイルにプロジェクトのセクションを追加しました。

      サーバーからHTTPInboundXMLBindingService.propertiesファイルを開いて最後までスクロールすると、次のようになります。

4.   このステップでは、サーバーにjarファイルを配布します。

a.   左ペイン(プロジェクト)でXML Requestフォルダーを展開し、iiiPRO04_request.xml.jarファイルを選択します。

b.   右クリック・メニューを使用して、[送る]、[Integratorフォルダ]を選択します。

c.   ステップaとbを繰り返して、iiiPRO04_response.xml.jarファイルをXML ResponseフォルダーからIntegratorフォルダーに送信します。

d.   左ウィンドウのペインでbindingsフォルダーを展開します。

e.   Integrator/bindingsフォルダーに送信したjarファイルが表示されます。bindingsフォルダ内の各jarファイルを1つずつ右クリックして[ファイルの発行]を選択します。確認のダイアログで[はい]を選択します。

f.   右ウィンドウのペインで\Instance\bindingsフォルダーを展開します。発行したjarファイルが表示されます。