OPEN
OPENコマンドはPOP3サーバーにログインして、該当ユーザーについて保管されているメール・メッセージを読み込みます。
サーバー、ユーザー、パスワードがサービスのプロパティ・ファイルで定義されない場合、OPENコマンドでこれらを指定する必要があります。
これらのメッセージを入れるフォルダー・オブジェクトが内部的に作成されます。GETコマンドとDELETEコマンドは、この内部フォルダー・オブジェクトに対して機能します。
任意
OPEN -------- SERVER ----------ホスト--------------------------->
>-- SECURE ---------- *NO ---------------------------->
*YES
>-- USER ------------値-------------------------->
>-- PASSWORD --------値-------------------------->
>-- PORT ------------ 110 ---------------------------->
数字
>-- RECIPIENT -------名前:パスワード------------------|
キーワード
SERVER |
POP3サーバーのサーバー・アドレス サーバー・アドレスは、サービス・プロパティ・ファイルで構成されていない場合、指定する必要があります。 SERVERプロパティは、POP3MailServiceプロパティ・ファイルで構成されるのが一般的です。 |
SECURE |
SSLを使用してサーバーに接続します。 |
USER |
POP3メール・ユーザーのログインID メール・ユーザーは、サービス・プロパティ・ファイルで構成されていない場合、指定する必要があります。 USERプロパティは、POP3MailServiceプロパティ・ファイルで構成されるのが一般的です。 |
PASSWORD |
USERキーワードとして指定されたPOP3ユーザーに対応するパスワード メール・ユーザーのパスワードは、サービス・プロパティ・ファイルで構成されていない場合、指定する必要があります。 PASSWORDプロパティは、POP3MailServiceプロパティ・ファイルで構成されるのが一般的です。 |
PORT |
POP3に使用されるTCPポートを指定します。 POP3の省略値のポート110は、代わりのポート番号を指定しない場合に使用されます。 110以外のポートを使用する場合、PORTプロパティはPOP3MailServiceプロパティ・ファイルで構成されるのが一般的です。 |
RECIPIENT |
このキーワードは、受信者の公開鍵で暗号化されたセキュアなメッセージを復号化する場合に必要です。 受信者の値は、2つの要素(名前とパスワード、形式は名前:パスワード)で構成されます。これらの値を使用して、POP3サービス・プロパティの適切なプライベート・キー・ストアとセキュリティ証明書情報にアクセスします。 使用されるX509公開証明書ファイルは、プロパティrecipient.certificate.{名前}から取得されます。 使用されるPKCS8キー・ストア・ファイルは、プロパティrecipient.keystore.{名前}から取得されます。キー・ストア・パスワードはパスワードの構成要素です。 例えば、受信者名がPOP3SIGNの場合、POP3MailServiceプロパティ・ファイルには以下のようなエントリーを含める必要があります。
recipient.keystore.POP3SIGN=test-input/pop3-recipient-key.der recipient.certificate.POP3SIGN=test-input/pop3-recipient-certificate.der
次に、暗号化したメールを受信するには、以下のようなJSMコマンドを発行します。
use builtin(jsmx_command) with_args(#jsmxhdle1 'open recipient(POP3SIGN:password)') TO_GET(#jsmxsts #jsmxmsg)
|
例
RDML
この例では、SERVER、USER、PASSWORDキーワードの各値は、コマンドの一部として明示的に定義されます。
USE BUILTIN(TCONCAT) WITH_ARGS('OPEN SERVER(' #JSMSERVER ') USER(' #JSMUSER ') PASSWORD(') TO_GET(#JSMCMD)
USE BUILTIN(TCONCAT) WITH_ARGS(#JSMCMD #JSMPSSWRD ')') TO_GET(#JSMCMD)
USE BUILTIN(JSM_COMMAND) WITH_ARGS(#JSMCMD) TO_GET(#JSMSTS #JSMMSG)USE BUILTIN(JSM_COMMAND)
RDMLX
この例では、SERVER、USER、PASSWORDキーワードの各値は、コマンドの一部として明示的に定義されます。
#jsmcmd := 'open server(' + #jsmserver + ') user(' + #jsmuser + ') password(' + #jsmpassword + ')'
use builtin(jsmx_command) with_args(#jsmhdle #jsmcmd) to_get(#jsmsts #jsmmsg)
ILE RPG
この例では、SERVER、USER、PASSWORDキーワードの各値は、サービス・プロパティ・ファイルから派生します。
c eval jsmcmd = 'open'
c callp p_jsmcmd(jsmcmd:jsmsts:jsmmsg)