3.6.2 クライアント・コマンド・トレース
クライアント・プログラムからJSMインスタンスに送信されるコマンドをトレースするには、manager.propertiesファイル内のtrace.transport.address、trace.transport.error.address、trace.service.address、またはtrace.service.error.addressのキーワードのコメントを外す必要があります。
プロパティtrace.transport.addressは、すべてのサービスの転送トレースを有効にします。
プロパティtrace.transport.error.addressは、すべてのサービスの転送トレースを有効にします。エラーが発生した場合、トレース・ファイルは削除されます。
プロパティtrace.service.addressは、すべてのサービスの転送トレースとサービス・トレースを有効にします。
プロパティtrace.service.error.addressは、すべてのサービスの転送トレースとサービス・トレースを有効にします。エラーが発生した場合、トレース・ファイルは削除されます。
このキーワードの形式は以下のようになります。
trace.transport.address=<値>,<値>
trace.transport.error.address=<値>,<値>
trace.service.address=<値>,<値>
trace.service.error.address=<値>,<値>
<値>は、トレースが必要なクライアントのIPアドレスです。例えば、以下のようになります。
trace.transport.address=137.76.2.202
trace.transport.error.address=137.76.2.202
trace.service.address=137.76.2.202
trace.service.error.address=137.76.2.202
または、*ALLですべてのクライアントがトレースされます。例えば、以下のようになります。
trace.transport.address=*all
trace.transport.error.address=*all
trace.service.address=*all
trace.service.error.address=*all
クライアント・プログラムがJSMインスタンスに接続し、転送トレースまたはサービス・トレースが有効な場合、トレース・ファイルはJSMインスタンスの
サブディレクトリに作成されます。クライアント・ディレクトリ順序番号は、各クライアント・スレッドに昇順に割り当てられる固有の番号です。
クライアント通信トレース・レコードはTRANSPORT.TXTファイルに書き込まれ、サービス・トレース・レコードは、このクライアント・トレース・ディレクトリのSERVICE.TXTファイルに書き込まれます。
注記:manager.propertiesファイルの変更を有効にするには、JSMを停止してから起動する必要があります。JSMが開始すると、マネージャー・プロパティがロードされます。
トレース・ディレクトリ・リストの例
ディレクトリ: /jsm/instance/trace/123456
MANAGER.TXT STMF
STDOUT.TXT STMF
STDERR.TXT STMF
2005-06-22 DIR
ディレクトリ: /jsm/instance/trace/123456/2005-06-22
CLIENT00000001 DIR
CLIENT00000002 DIR
CLIENT00000003_NAME DIR
クライアント・トレース・サブディレクトリのファイル・リストの例
ディレクトリ: /jsm/instance/trace/123456/2005-06-22/CLIENT00000001
SERVICE.TXT STMF
TRANSPORT.TXT STMF