SET
SETコマンドはオプションのコマンドで、SMSService.propertiesファイルで定義された値をオーバーライドする場合に主に使用されます。
アプリケーション内で複数のキーワードを設定するには、SETコマンドを複数回使用するか、1つのSETコマンドに複数のキーワードを定義して使用します。
任意
SET ------------- TRANSPORT ------- *SMTP ----------------------->
*HTTP
>-- PROVIDER -------値----------------------->
>-- HOST ------------値----------------------->
>-- SECURE ---------- *NO ------------------------->
*YES
>-- URI -------------値----------------------->
>-- ACCOUNT_USER ----値----------------------->
>-- ACCOUNT_PASSWORD-値----------------------->
>-- SERVER ----------値----------------------->
>-- PORT ------------値----------------------->
>-- MAILDOMAIN ------値----------------------->
>-- MOBILEDOMAIN ----値----------------------->
>-- FROM ------------値----------------------->
>-- CHARSET ---------値----------------------->
>-- ENCODING --------値----------------------->
>-- SUBJECT ---------値-----------------------|
キーワード
TRANSPORT |
SMSゲートウェイ・サービス・プロバイダーへのSMS詳細の送信に使用する転送メカニズムの指定に使用されます。 以下の2つのオプションがあります。 *SMTPの場合、SMS詳細がSMSゲートウェイ・サービス・プロバイダーにメールで送信されます。*SMTPが省略値転送です。 *HTTPの場合、SMS詳細がSMSゲートウェイ・サービス・プロバイダーにHTTPポスト経由で送信されます。*SMTPが省略値のため、この転送を使用するには、アプリケーション内のSETコマンドでこのキーワードに*HTTPを指定するか、SMSService.propertiesファイルでキーワードを設定する必要があります。 選択した転送は、ほとんどの場合、SMSゲートウェイ・サービス・プロバイダーで登録するサービスに基づきます。 このキーワードを使用すると、SMSService.propertiesファイルのtransport値をオーバーライドできます。 |
PROVIDER |
このキーワードは*HTTP転送でのみ使用されます。 転送に*HTTPを選択した場合のみ使用します。 省略値はSTREETDATAです。 SMSServiceの*HTTP転送オプションは、www.streetdata.com.auプロバイダーをサポートするように設定されています。各プロバイダーでは一意の実装やメソッドをそれぞれ用意しているため、その方法でSMSデータを受け取る必要があります。サポートされていないプロバイダーを使用する場合は、LANSA販売代理店にお問い合わせください。 この制限は*SMTP転送に適用されない点に注意してください。 このキーワードを使用すると、SMSService.propertiesファイルのprovider値をオーバーライドできます。 |
HOST |
このキーワードは*HTTP転送でのみ使用されます。 SMSゲートウェイ・サービス・プロバイダーから提供されるホスト値です。 インストール時の省略値はwww.streetdata.com.auです。 このキーワードを使用すると、SMSService.propertiesファイルのhost値をオーバーライドできます。 |
SECURE |
このキーワードは*HTTP転送でのみ使用されます。 SSL (暗号化されたHTTPS)を使用して詳細を送信するには、この値を*YESに設定します。 インストール時の省略値は*NOです。 このキーワードを使用すると、SMSService.propertiesファイルのsecure値をオーバーライドできます。 |
URI |
このキーワードは*HTTP転送でのみ使用されます。 SMSゲートウェイ・サービス・プロバイダーから提供されるHTTPリソースです。 このキーワードを使用すると、SMSService.propertiesファイルのuri値をオーバーライドできます。 |
ACCOUNT_USER |
このキーワードは*HTTP転送でのみ使用されます。 SMSゲートウェイ・サービス・プロバイダーから提供されるアカウント名です。 このキーワードを使用すると、SMSService.propertiesファイルのaccount.user値をオーバーライドできます。 |
ACCOUNT_PASSWORD |
このキーワードは*HTTP転送でのみ使用されます。 アカウントのパスワードです。 このキーワードを使用すると、SMSService.propertiesファイルのaccount.password値をオーバーライドできます。 |
SERVER |
このキーワードは*SMTP転送でのみ使用されます。 SMS詳細を含むメール送信に使用しているSMTPサーバーのアドレスです。 このキーワードを使用すると、SMSService.propertiesファイルのserver値をオーバーライドできます。 |
PORT |
このキーワードは*SMTP転送でのみ使用されます。 SMTPメール・サーバーが実行するTCP/IPポートです。 省略値は25です。 このキーワードは任意です。 このキーワードを使用すると、SMSService.propertiesファイルのport値をオーバーライドできます。 |
MAILDOMAIN |
このキーワードは*SMTP転送でのみ使用されます。 SMTP HELOコマンドで発行されるメール・ドメインです。この値によって、これがメール・ドメインであることがSMTPサーバーに伝えられます。 このキーワードは任意です。 このキーワードを使用すると、SMSService.propertiesファイルのmail.domain値をオーバーライドできます。 |
MOBILEDOMAIN |
このキーワードは*SMTP転送でのみ使用されます。 メールとSMS詳細の送信先メール・ドメインです。 通常、この値の先頭はSMSの送信先携帯番号になります。例えば、SMSを12345678という番号に送信し、携帯ドメインがstreetdata.com.auの場合、メッセージの送信先のメール・アドレスは[email protected]になります。 このキーワードを使用すると、SMSService.propertiesファイルのmobile.domain値をオーバーライドできます。 |
FROM |
このキーワードは*SMTP転送でのみ使用されます。 SMSゲートウェイ・サービス・プロバイダーからのメール応答が戻される、メールのFROMアドレスです。このような応答にはSMSステータス情報(SMSの失敗など)が含まれます。 通常は、企業のいずれかのメール・アドレスになり、おそらくこのような応答受信専用のアドレスになります。有効なメール・アドレスにしてください。多くのプロバイダーでは、すでに登録されている値しか受け入れません。 提供される値がメール・ドメインに追加されるため、アドレスの最初の部分を入力するだけで構いません。例えば、メール・ドメインがmycompany.comで、FROM値にjohn.smithを指定した場合、リターン・メール・アドレスは[email protected]になります。 このキーワードを使用すると、SMSService.propertiesファイルのfrom.address値をオーバーライドできます。 |
CHARSET |
このキーワードは*SMTP転送でのみ使用されます。 本文と件名の文字セット・エンコーディングです。 このキーワードは任意です。 このキーワードを使用すると、SMSService.propertiesファイルのcharset値をオーバーライドできます。 |
ENCODING |
このキーワードは*SMTP転送でのみ使用されます。 本文エンコーディングです。 このキーワードは任意です。 このキーワードを使用すると、SMSService.propertiesファイルのencoding値をオーバーライドできます。 |
SUBJECT |
このキーワードは*SMTP転送でのみ使用されます。 メールの件名が含まれます。 通常、この中には、使用するSMSゲートウェイのユーザー・アカウントとアカウント・パスワード(形式はユーザー+パスワード)が含まれます。プロバイダーでは各自の形式を用意しているため、プロバイダーで確認してください。 このキーワードを使用すると、SMSService.propertiesファイルのsubject値をオーバーライドできます。 |
例
RDML
USE BUILTIN(JSM_COMMAND) WITH_ARGS('SET TRANSPORT(*HTTP)') TO_GET(#JSMSTS #JSMMSG)
USE BUILTIN(JSM_COMMAND) WITH_ARGS('SET ACCOUNT_NAME(USERID) ACCOUNT_PASSWORD(USERPSWD) TO_GET(#JSMSTS #JSMMSG)
RDMLX
use builtin(jsmx_command) with_args(#jsmxhdle1 'set transport(*http)') to_get(#jsmxsts #jsmxmsg)
ILE RPG
c eval jsmcmd = 'service_unload'
c callp p_jsmcmd(jsmcmd:jsmsts:jsmmsg)