人事システム
ある企業に非常に単純な人事システムがあります。この人事システムにより、企業は、企業内の社員を、社員が働いている企業内の部署を基にして特定することができます。人事システムには、社員の情報と、社員の特定スキルの詳細がリストアップされています。
この企業の組織構造は単純です。管理、監査、情報サービス、法務、旅行などの部門に分かれています。各部には、会計、購買、営業などの、1つもしくは複数の課があります。課テーブル(SECTAB)には各部内の課が保管されます。
社員マスター(PSLMST)には各社員についての情報が保管されます。例えば、社員の名前、住所、電話番号などがこのマスター・ファイルに保管されます。各社員は部署内の課で働くので、この情報も社員マスターに保管されます。
また、社員はそれぞれスキルを持っています。例えば、ある社員は、Cobol、C、C++などのプログラミング・スキル、または経営や管理スキルを持っている場合があります。資格コード・テーブル(SKLTAB)には、資格コードが保管されます。社員資格情報ファイル(PSLSKL)には各社員の特定のスキルが保管されます。
この人事システムは非常に単純なシステムです。上記の5ファイルを備えています。物理的なデータベース・レイアウトは、「物理データベース・マップ」に記述するようになっています。
このシステムの歴史について: このシステムは最初のLANSAデモンストレーションおよびトレーニング・システムの1つとして1987年に作成されました。このオリジナルのシステムのために作成されたLANSAリポジトリおよびRDMLファンクションは、System 38、AS/400、Windows、AIX、HPUX、およびその他のプラットフォーム上で使用されてきました。このオリジナル・システムは実質的には何も変わっていません。このことは、LANSAがユーザーのアプリケーション・システムへの投資をこれまでいかに護リ続けたかを表しています。