5.36 aXesTerminalService

LANSA Integrator

5.36 aXesTerminalService


aXesTerminalServiceは、JSMクライアント・アプリケーションがaXesターミナル・サーバーに接続し、やりとりが行えるように設計されており、これによりIBM i 5250画面の操作、入力、問い合わせが可能です。 aXesTerminalServiceを使って、同じサーバーまたは別のサーバー上で実行されている既存のIBM i 5250アプリケーションと直接やりとりができます。 アプリケーションは以下のような操作を行うコマンドを発行できます。

  • 5250セッションに接続(そしてログオン)したり、接続を切断したりする。
  • 現在の画面の識別子の値やフィールド値を問い合わせる。
  • 5250画面の入力フィールドに値を設定する。
  • EnterやF3などのファンクション・キーを送信する。
  • aXesターミナルのオペレーション・スクリプトを利用して、1つのコマンドで複数のオペレーションを実行する。

aXesは別ライセンスのLANSA製品で、5250のデータ・ストリームをグラフィカル・インターフェイスに動的に変換し、Webブラウザで表示できるようにして、5250アプリケーションをWeb上で使用できるようにします。
aXesTerminalServiceはこのaXesとやりとりをして、ユーザーのアプリケーションがHHTPプロトコル経由で5250アプリケーションを操作できるようにします。

一般的に、統合させたい既存の5250アプリケーションに必要な処理を提供できるアプリケーション・プログラムがあり、これがドキュメント化され、公になっている場合、これらのAPIを利用することが恐らく望ましいオプションでしょう。

ただし、上記のような状況ではない場合、5250画面が操作できるという機能により、それまでは不可能だったアプリケーションとの統合が可能になり、都合よく利用されてしまう可能性もあります。

このようなソリューションを導入する前に、その制限をよく理解し、その利便性の活用をどの程度まで受け入れるのかをよく検討してください。 5250画面経由で別のアプリケーションとのやりとりを行うアプリケーションには(どのような方法であれ)リスクはつきものです。例えば、5250アプリケーションの画面が変更になったり、提供されたある入力が期待外れの結果である場合もあるでしょう。 このようなリスクにより、予期せぬ未対応のアプリケーション・エラーが発生する恐れもあり、ソリューションの維持が難しくなり、コストの問題になる可能性もあります。 このような問題はツール側(この場合、aXesやaXesTerminalService)にあるのではなく、ソリューションそのものの機能にあります。

注:

1. aXesターミナル・サーバーは別のライセンスの製品です。 追加のソフトウェア・ライセンス料金が必要です。

2. aXesTerminalServiceを利用する際の前提条件は、正しくインストールされ、ライセンスを取得し、正しく構成されたaXes ターミナル・サーバーがネットワークでJSMクライアント・アプリケーションにアクセス可能なことです。

3. aXesターミナル・サーバー(そして5250アプリケーション)は、aXesTerminalServiceを実行するのと同じコンピュータシステムに存在しなくても構いません。 例えば、ユーザーのアプリケーションはWindowsサーバーにあり、別のIBM i サーバーにある5250アプリケーションを操作することもできます。

4. aXesTerminalServiceの主な使途は、LANSA RDMLまたはRDMLXのクライアント・ファンクションとコンポーネントで利用されることです。 WindowsまたはIBM i サーバーのクライアントが、3GLでコーディングされている場合、aXesではこれらの言語用に別のAPIが提供されていますので、ソリューションとしてはこちらを利用してください。

技術仕様

aXesTerminalServiceはaXesバージョン2.1以上で作動します。