5.14 SMSService
SMSServiceにより、アプリケーションはショート・メッセージ・サービスのテキスト・メッセージ(一般的にSMSやメッセージ送信として知られる)を、世界中のどの場所の携帯電話にも送信できます。この数年でSMSは広く使用される通信ツールになっています。通常、これは携帯電話同士のメッセージ送信に使用されますが、コンピュータで作成されたメッセージを携帯電話に送信する需要もかなり増加しています。
SMSServiceが機能するには、メッセージの詳細をSMSゲートウェイに送信する必要があります。SMSゲートウェイは、通常、SMSメッセージを通信プロバイダに送信するサービスを提供する企業になります。SMSServiceにより、SMSゲートウェイにメッセージを送信する2つの方法が提供されます。
· SMTPプロトコル - この方法では、SMSServiceは、メッセージの詳細を作成し、その詳細をSMSゲートウェイにメールで送信します。
· HTTPプロトコル - この方法では、SMSServiceは、メッセージの詳細をHTTPポストとしてSMSゲートウェイに転送します。HTTP転送では、HTTPSオプションなどでより高度なセキュリティが提供されるため、アプリケーションで必要な場合はHTTP転送を使用します。
2つの転送ではSMTPの方が簡単です。SMTPはこのサービスの省略値転送です。SMTP転送はほぼ業界標準になっています。例えば、ほとんどのSMSゲートウェイ・サービス・プロバイダでは、メール・メッセージを以下の形式でゲートウェイに送信する必要があります。
メール・アドレス:<メッセージの送信先の電話番号>@<SMSゲートウェイ・プロバイダのメール・ドメイン>
例えば[email protected]の場合、nnnnnnnnnnがメッセージの送信先の携帯電話番号になります。
メールの件名:(このSMSプロバイダに登録している)アカウントIDとパスワードなど
メールのメッセージ:携帯電話に送信するメッセージなど
一部のSMSゲートウェイ・プロバイダでは、情報を他の形式でゲートウェイに送信する必要がありますが、SMTP転送では、規定の要件を満たすようにメールを作成することが比較的簡単です。
HTTP転送の柔軟性は低いため、プロバイダ間の業界標準はありません。HTTPポストを名前付きの値ペアとしてゲートウェイに送信する必要がある場合や、SOAP要求が必要な場合、他の形式のXML要求が必要な場合もあります。
出荷されたSMSServiceにはすぐに実行可能なHTTPソリューションが付属しています。このソリューションは、www.streetdata.comで提供されるサービスで機能します。Streetdata HTTPサービスは、名前付きの値ペアを使用します。
別のSMSゲートウェイ・サービス・プロバイダで提供されるHTTP転送を使用する場合は、LANSA販売代理店にお問い合わせください。
SMSServiceは、現在、Multimedia Messaging Server (MMS)メッセージに対応するようにセットアップされていませんが、SMTPMailServiceを使用すればこの制限はなくなる可能性があります。
関連サービス
SMSServiceは他のサービスに依存しません。
一部のサービス・プロバイダでは、配信通知応答(成功や失敗など)、または送信したメッセージの監査が提供されます。このようなメッセージは、通常、「From」アドレスに送り返されます。POP3MailServiceを使用してこれらのメッセージを監視できます。
多くの場合、SMTPMailServiceを使用しても同じ結果が得られます。SMSServiceでは、HTTP経由で情報を送信できるなど、より柔軟性の高いソリューションが提供されます。
技術仕様
SMSServiceに必要な情報のほとんどがSMSServiceプロパティ・ファイルで定義されます。これにより、プロパティ使用の一貫性が保証され、サービスを使用するたびにこの情報を宣言する必要がなくなります。