5.36.1 aXesTerminalServiceの役割
aXesTerminalServiceを利用して、ユーザーのアプリケーションと、(5250アプリケーションのソースコードのあるなしに拘わらず)あらゆる5250アプリケーションとのやりとりができます。 5250ターミナルのオペレーターのように、どのようにアプリケーションを操作するかを理解していれば良いだけです。
次の例はaXesTerminalServiceを活用できる可能性があるシナリオの概要です。
販売注文を電子的に受注・入力
ERPアプリケーションが開発され導入されたので、全ての販売注文は、テレフォンオペレータにより受注され、その詳細は5250画面に入力されています。
そこで、多くの顧客から販売注文をXMLフォーマットにより電子的に注文したいとの要望が寄せられました。 残念ながら、ERPアプリケーション内の注文入力画面の詳細は入手できません。
ERPアプリケーションを入れ替えることなく顧客からの要望に応えるため、受け取ったXMLファイルによる販売注文を読み込むプログラムを導入します(恐らくLANSA IntegratorのXMLBindServiceを利用)、その詳細を取り出して、aXesTerminalServiceを利用してERPの注文入力の5250画面を操作することができます。
販売注文の状況問い合わせをWebサービスで提供
販売注文を電子的に提出することに加え、あなたの最重要顧客から販売注文の現在の状態を電子的に問い合わせできるWebサービスを導入してほしいとの強い要望が入りました。
現状ではこの情報は5250問い合わせ画面経由でのみアクセス可能で、データベース仕様もなければこの要望に応えられるアプリケーション・プログラムも存在しません。
代わりに、LANSA IntegratorのSOAPサーバー・ウィザードとSOAPServerServiceを使ってWebサービスを導入します。 この導入したコードでは、aXesTerminalServiceを活用して5250画面を操作し、プログラムが指定の販売注文の注文状況を示す画面に進むことができ、ここから必要な詳細を取り出すことができます。