1.1.1 Java Service Managerを使用する理由
多くのベンダーやオープン・ソース・コミュニティでは、Javaクラスを使用するテクノロジを実装しています。
例えば、顧客注文が作成されると、注文の詳細を添付した電子メールがアプリケーションから顧客に送信されます。このタイプのアプリケーションを実現するには、LANSA受注入力ファンクションでJava Mailクラスを使用します。このタイプのアプリケーションを作成する場合、Java Service Managerを使用しなければ、従来の業務システムの開発者にとって技術的に大変な仕事になります。
LANSAまたは3GLアプリケーションからJavaプログラムをどのようにネイティブに呼び出すのか?
30の各種Javaクラスがある場合、各クラスのコーディングをどのように処理するのか?
エラー処理をどのように管理するのか?
アプリケーションのスレッドとリソースをどのように管理するのか?
Javaクラスへのインターフェースを手動で作成してコーディングする場合、最終的なビジネス・ソリューションではなくテクノロジに集中することになるため、困難で時間のかかる作業になる可能性があります。JSMでは、インターフェースを標準化してサービスの実行を管理することでJavaクラスとアプリケーションとの統合が容易になります。JSMには、例外処理、メッセージ処理、データ変換用などのJavaクラスが多数含まれています。また、アプリケーション開発者用のトレース・ユーティリティ一式も用意されています。このような機能を使用すれば、開発者が自分でユーティリティを作成しないで済むため、新しいJavaクラスとアプリケーションとを統合する時間が大幅に短縮されます。
· LANSA開発者の場合、3つの組み込み関数を呼び出します。
· ILE RPGまたはC開発者の場合、4つのAPIを呼び出します。
· 経験豊富なJavaプログラマの場合、JSMを使用してそれぞれのJavaクラスを呼び出すように独自のサービスを作成することもできます。
JSMでは、基本的な技術実装ではなく、アプリケーションの業務目的に集中することができます。Java Service Managerを使用することで、一連のコマンドに対する複雑なタスクやプロトコルが簡単になります。LANSA開発者は、Javaサービスで提供されるコマンドの使用方法を理解するだけで構いません。