Oracleクライアント・ソフトウェアのインストールと構成

LANSA Composer

Oracleクライアント・ソフトウェアのインストールと構成


マッピング・ツールで、ネットワーク上のOracleデータベースへのODBC接続を確立するには、クライアント・コンピュータに適切なOracle ODBCドライバーとサポート・ソフトウェアがインストールされ、正しく構成されている必要があります。

Oracle ODBCクライアントとODBCドライバーが既にインストールされ、別のODBC対応アプリケーション(Microsoft Excelなど)を使用して、ネットワーク上のOracleデータベースへのODBC接続を正しく確立できる場合は、直接、「変換マップを定義するためにOracleに接続する」に進んでください。

必要なOracleクライアントとODBCソフトウェアの入手、インストール、構成にはいくつかの方法があります。弊社でOracleのテストを行い、サンプルを作成しました。その結果の一部を以下に示します。

·         Oracle Instant Client for Microsoft Windows (32ビット)をダウンロードしました。

·         バージョン11.1.0.7.0を使用しました。これより前のバージョンではいくつか解決できない問題が発生しました。

·         テスト範囲では、このバージョンをOracle 10gデータベースとともに問題なく使用できました。

·         BasicパッケージとODBCパッケージを個別にダウンロードしてインストールする必要がありました。前者を使用するには、後者が必須です。

·         手動でインストールしました。指定された手順に従ってファイルをダウンロードして解凍する必要があります。付属のREADMEファイルを読んで指示に従いました。ODBCインストール・スクリプトを実行して、環境変数を修正または変更する必要があります。手順を省略したり、正しく完了しない場合は、ODBCクライアント・システムが正しく動作しない可能性があります。

·         テスト中にいくつかの問題が発生しました。Webではその他の問題も報告されています。Oracleクライアントをネットワーク上のOracleデータベースに接続する際に問題が発生した場合は、問題に関連するキーワードを使って、Web上の資料を検索することをお勧めします。今回のテスト中に発生した問題については、ほとんどの場合、Oracle関連のサイトやピア・サポート・ネットワークとフォーラムを利用して、同様の問題を経験した人がWeb上で回避策や修正方法を提案していました。

 

Oracle Instant Clientソフトウェアのダウンロード、インストール、構成およびトラブルシューティングの際に役立つ資料を以下に示します。

Oracle Instant Client

OTN Discussion Forums : Instant Client

Connecting to Oracle

The Tendjee

Oracle ODBC Via Oracle Instant Client | Input Jam

 

TNSサービス名

Oracle ODBCドライバーを使用してOracleデータベースに接続するときに、TNSサービス名を指定するよう求められます。TNSサービス名は、Oracle固有のもので、接続先のサーバー・システムとデータベースを識別するための情報を指定します。

TNSサービス名定義は、Oracle SQL*Netプログラムを使用して作成および保守され、TNSNAMES.ORAというテキスト・ファイルに保管されます。Oracleクライアントは、TNS_ADMIN環境変数で指定された場所でこのファイルを検索します。

上述のOracle Instant ClientのBasicおよびODBCパッケージには、TNSNAMES.ORAファイルを保守するために必要なプログラムは含まれていません。以下のいずれかの方法で対処してください。

·         代わりに完全なOracleクライアントをインストールして使用する

·         必要なプログラムがある別のコンピュータでTNSサービス名を作成して、TNSNAMES.ORAをクライアント・コンピュータにコピーする

·         メモ帳などのプレーン・テキスト・エディターを使用して、手動でTNSNAMES.ORAファイルを作成して編集する。そのためには、ファイルの形式と内容を理解する必要があります。ファイルの形式と内容およびサンプルについては、以下のリンクを参考にしてください。

上記のいずれの場合でも、Oracle ODBCドライバーがファイルを見つけられるように、TNS_ADMIN環境変数が正しく設定されていることを確認する必要があります。

あるいは、TNSサービス名を求められたら、TNSNAMES.ORAを使用せずに、SQL接続URLを入力して必要な接続情報をすべて指定することもできます。このセクションの例では、この方法を使用しました。この方法を使用できるかどうかは、使用する環境とデータベース構成によります。

TNSサービス名、定義および代替のSQL接続URLの形式については、以下の資料を参照してください。インターネット上には他にも多数の参考資料があります。インターネット検索エンジンを使用して、必要に応じて他の資料も見つけてください。

Tnsnames.ora - Oracle FAQ

Local Naming Parameters (tnsnames.ora)

Example tnsnames.ora File

Oracle ODBC Via Oracle Instant Client | Input Jam

Oracle - NO listener.ora and NO tnsnames.ora Needed