付録F. LANSA Composerリクエスト・サーバー

LANSA Composer

付録F. LANSA Composerリクエスト・サーバー


LANSA Composerリクエスト・サーバーは、LANSA Composerと別のLANSAアプリケーション間の統合をできる限り簡素化したものです。異なるサーバー・システム、異なるLANSAのランタイム・システムや異なる区画で実行されていたとしても、また異なるバージョンのLANSAランタイムのEPCレベルで実行されていたとしても、それぞれが他からのファンクションを呼び出すことが可能です。

特に、LANSA Composerリクエスト・サーバーでは次のようなサポートが提供されます。

  • LANSA ComposerによるLANSAの"呼び出し"

    LANSA Composerの処理シーケンス内でCALL_FUNCTIONアクティビティを使用することで、同じまたは異なるサーバー上の異なるLANSAシステムや区画のLANSAファンクションを"呼び出す"ことができ、様々な情報を交換できます。
  • LANSA ComposerによるLANSA Composerの"呼び出し"

    LANSA Composerの処理シーケンス内でCOMPOSER_RUNアクティビティを使用することで、 同じまたは異なるサーバー上の異なるLANSAシステムや区画の処理シーケンスを"呼び出す"ことができ、様々な情報を交換できます。
  • LANSAによるLANSA Composerの"呼び出し"

    LANSAアプリケーション内で組み込み関数COMPOSER_RUNを使用することで、同じサーバー上の異なるLANSAシステムや区画のLANSA Composerの処理シーケンスを直接"呼び出す"ことができ、様々な情報が処理シーケンスのパラメータ値として利用されます。

 

概して、LANSA Composerリクエスト・サーバーの操作はシステムのユーザーにとって透過性のあるものとなっています。  LANSA Composerの設計者またはLANSAアプリケーションの開発者は、CALL_FUNCTIONアクティビティまたは組み込み関数COMPOSER_RUNに適切なパラメータ値を提供するだけです。  必要に応じ要求は自動的にLANSA Composerリクエスト・サーバー経由で送られます。

LANSA Composerリクエスト・サーバーは、別の処理またはジョブ内の要求を実行することで作動します。  これは透過的に行われ、リクエスト・サーバーが2つのLANSAランタイム・システムを同時に使用しようとして競合が起きないように管理します。

LANSA Composerリクエスト・サーバーの導入は使用されているサーバーの実行環境により異なります。  LANSA Composerでは次の2つの導入方法があります。

  • IBM i サーバーのLANSA Composerリクエスト・サーバー
  • Windows サーバーのLANSA Composerリクエスト・サーバー

 

多くの場合、LANSA Composerの設計者もLANSAアプリケーションの開発者も、IBM i とWindowsサーバーの導入の違いを意識する必要はありません。  しかしながら、時には制限や動作の違いが関連していたり、重要な場合もあります。  この付録では、このような違いについて説明します。

追加として、LANSA Composerリクエスト・サーバーを通じて処理される要求の実行に関して理解しておくべきことも説明されています。  更に、IBM i サーバーでは、ユーザーの実行環境で最適な操作ができるようLANSA Composerリクエスト・サーバーの構成を手動で行う必要があります。

以下のトピックでは追加の情報が説明されています。

LANSA Composerリクエスト・サーバーで処理される要求

IBM i のLANSA Composerリクエスト・サーバーの仕組み

WindowsサーバーのLANSA Composerリクエスト・サーバーの仕組み

リモート・システムのLANSA Composerリクエスト・サーバーに接続する

LANSA Composerリクエスト・サーバーを使用するLANSA組み込み関数

呼び出しファンクションのLANSAプログラムに関する考慮事項

ユーザーの状況に合わせたIBM i のLANSA Composerリクエスト・サーバーの構成