2.5.2 変換マップの処理
アプリケーションに必要な数の変換マップを作成して保守することができます。
変換マップを処理するには、[ナビゲータ]の[定義]を展開して、[変換マップ]を選択し、変換マップのフィルターと変換マップ・リストを表示します。以下の作業を行うことができます。
上記に加えて、他のアクティビティ、構成および処理シーケンスと同様に、以下の作業を行うことができます。
マップID別や状態別(アクティブまたは非アクティブ)、または(マップが準備されている場合)マップないで使用されるデータベース選択別に変換マップ・リストを絞り込むことができます。
ID別に絞り込む場合は、完全な変換マップIDを入力します。また、先頭の数文字だけを入力すると、入力した文字でIDが始まる変換マップのリストが表示されます。変換マップIDをブランクのままにすると、すべての変換マップが表示されます。
状態別に絞り込む場合は、アクティブな変換マップまたは非アクティブな変換マップを表示できます。
デ−タベース選択別に絞り込む場合、(例えばデータベース・テーブルの)完全な名前または名前の一部を入力すると、その文字を含むテーブルやビューのデータベース選択を使用する変換マップの一覧が表示されます。
いずれの場合も、新しく選択された項目で既存のリストを置き換える場合は、必ず[リストのクリア]チェックボックスを選択してください。[リストのクリア]チェックボックスを選択解除すると、検索された項目が既存のリストにない場合は、リストに追加されます。
[検索]ボタンをクリックして検索を実行し、検索された項目を変換マップ・リストに追加します。
注: データベース選択別の検索を有効にするには、(LANSA Composer バージョン4.0以上で)変換マップが準備されてなければいけません。
ツールバーの[作成]ボタンをクリックして新しい変換マップを作成するか、[コピー]ボタンをクリックして選択した変換マップのコピーを作成します。「変換マップの詳細」を参照して、変換マップの詳細を指定します。[編集]をクリックして、変換マップの編集を開始します。詳細については、「変換マップの編集と準備」を参照してください。
LANSA Composerの別の場所に切り換える前に、必ず、[保存]をクリックして新しい変換マップ定義の詳細を保存してください。
変換マップを削除する場合は、変換マップ・リストで削除する項目を選択して、ツールバーの[削除]ボタンをクリックします。選択した変換マップの詳細が表示され、削除を確認するように求められます。[はい]ボタンをクリックして、削除を完了します。
既存の変換マップを確認または変更するには、変換マップ・リストで必要な項目を選択します。選択した変換マップの詳細が表示されます。
「変換マップの詳細」の説明に従って、変換マップの詳細を変更できます。LANSA Composerのほかの場所に切り換える前に、必ず[保存]をクリックして変更内容を保存してください。
[編集]をクリックして、変換マップの編集を行います。[準備]を押して変換マップの準備を行います。詳細については、「変換マップの編集と準備」を参照してください。
[チェック]を押すと、現在の変換マップ定義と実行可能ファイルのファイル・サイズとチェックサムを前回変換マップが準備された時のカタログと比較します。
変換マップを含む処理シーケンスを作成しなくても、直接、既存の変換マップを実行することができます。
実行するには、変換マップ・リストで必要な項目を選択します。選択した変換マップの詳細が表示されます。[実行]ボタンをクリックして、変換マップを実行します。LANSA Composerに[処理シーケンスの実行]ウィンドウと同様のウィンドウが表示され、ここで変換マップの入力パラメータ値を指定できます。
[処理シーケンスの実行]ウィンドウの詳細については、「LANSA Composerからの処理シーケンスの実行」を参照してください。
このような変換マップの実行は、特定の変換マップだけを含む処理シーケンスの実行とよく似ています。LANSA Composerが、(現在有効なログ・レベルに応じて)入力パラメータと出力パラメータの値を自動的に処理シーケンス・ログに記録します。
既存の変換マップのパラメータを確認するには、変換マップ・リストで必要な項目を選択して、[パラメータ]タブを選択します。変換マップの予期されるパラメータのリストが表示されます。
変換マップが完成すると、マップ定義からパラメータ情報が取得されます。これは情報提供のみを目的としたもので、マップを編集することによってのみ変更できます。変換マップを処理シーケンスに含めるときに、変換マップ・パラメータのそれぞれの値を指定する必要があります。
変換マップが処理を完了するために必要なさまざまな情報をパラメータが提供します。また、パラメータはアクティビティと変換の間の通信も提供し、これらが1つの処理シーケンスにまとめられます。このように、1つのアクティビティの出力(アウトバウンド・パラメータ)が、変換マップの入力(インバウンド・パラメータ)を提供する場合があります。
LANSA Composerは、パラメータ情報をマップの生成されたソース・コードから取得します。したがって、表示されるパラメータ名とパラメータの説明がわかりにくい場合があります。変換マップにノートを定義して、予期される入力パラメータについてわかりやすく記述することをお勧めします。この作業は、変換マップ定義直後の定義についての記憶が明白なうちに行ってください。
変換マップが準備されると、このマップに関する情報がLANSA Composerにより収集され、カタログ化されます。これには以下のものが含まれます。
- マップが準備された時の日時とユーザー名
- 準備されたマップに関するLANSA Composer、Java、Altova MapForceのバージョン情報
- マップ定義ファイルと生成されたJava実行ファイルに関するファイル・サイズおよびチェックサムの情報
- 準備時のマップ定義ファイルと生成されたJava実行ファイルはLANSA Composerデータベースに保存されます。(必要であれば復元可能です。)
- 使用されたコンポーネントやデータベース・コンポーネントのデータベース選択などを含む、Altova MapForceのマップ定義から集められ厳選されたマッピング情報
既存の変換マップのカタログ情報を確認するには、変換マップ・リストで必要な項目を選択して、
タブを選択します。
を押して、現在の変換マップ定義と実行ファイルをマップが前回準備された時のカタログと比較することもできます。
LANSA Composerでは、複数バージョンの変換マップを保管することができます。これにより、必要な時に以前のバージョンの変換マップを復元・実行するなど柔軟に対応できます。
変換マップが正常に準備されると、以前の(準備された)バージョンのものはアーカイブされます。(対応するシステム設定によります。) アーカイブされたバージョンには、変換マップの完全な定義と実行フォームが含まれますが、添付やノートは含まれません。
既存の変換マップの以前のバージョンを確認するには、変換マップ・リストで必要な項目を選択して、
タブを選択します。表示されたボタンを使って、アーカイブされたバージョンの削除・復元も可能です。変換マップの実行履歴を表示するには、変換マップ・リストで必要な項目を選択して、[実行履歴]タブを選択します。選択した変換マップを使用する処理シーケンス実行(変換マップの直接実行を含む)のリストが表示されます。リストの項目をダブルクリックして、処理シーケンス・ログを確認することができます。
項目を選択し、[表示]ボタンをクリックして処理シーケンス・ログを表示するか、[印刷]ボタンをクリックして実行に関する処理シーケンス・ログを出力します。
前の処理シーケンス実行がエラーにより終了した場合は、[再実行]ボタンで、終了した時点から処理シーケンスを再開できる場合があります。詳細については、「処理シーケンス実行の再実行」を参照してください。
注: 実行履歴の内容は、各実行に適用したログ・レベルによって異なります。各アクティビティの実行を識別するために十分なログ情報を得るには、より詳細なレベルのログが必要です。処理シーケンスの実行履歴は、[データベースの管理]ファンクションを使用して削除できます。削除した処理シーケンス実行の実行履歴は元に戻せません。
変換マップが使用される場所を表示するには、変換マップ・リストで必要な項目を選択して、[参照]タブを選択します。選択した変換マップを使用する取引先や処理シーケンスのリストが表示されます。リストの項目をダブルクリックすると、その定義が表示されます。
注: [参照]タブには、選択した変換マップの明示的な参照だけを表示することができます。処理シーケンス内で変換マップが動的に指定されるインスタンス(用意されたTRANSFORMアクティビティを使用する場合など)は、[参照]には表示されません。