取引先のデータ交換属性

LANSA Composer

取引先のデータ交換属性


LANSA Composerは、取引先ごとにデータ交換属性のセットを定義し、保管します。この定義は、EDIやその他のデータ交換形式でよく使用されるいくつかの属性に対応するためです。

LANSA Composerではこの属性を格納するフィールドが事前に定義されていますが、フィールドの入力は強制的ではなく、入力した値の検証も実行されません。また、LANSA Composerでは導入時の柔軟性を最大限にするため、多くの属性の値や使途はそれぞれの状況や慣例に合わせて設定できるよう、ユーザーにゆだねられています。

ただし、提供されるトランザクション・ドキュメント・フレームワークの操作にとって重要な値がいくつかあります。これには次のような値が含まれます。

[アーカイブファイル接頭辞(インバウンドとアウトバウンド)]

インバウンドまたはアウトバウンド処理が、正常に処理されたトランザクション・ドキュメントをアーカイブする際に使用する名前を指定します。

[インバウンド受信者ID]
[インバウンド送信者ID]

インバウンドのEDI X12トランザクション・ドキュメント・ファイルで、EDIドキュメントのISAセグメントに対応するフィールドとこの値を照会します。一致すると、LANSA ComposerはこのEDIトランザクションに相当する取引先を認識できます。

この取引先の照会は、DISCOVER_EDIアクティビティ内で行われ、正常に一致しないと、次の処理に進めません。

[アウトバウンド受信者ID]

[アウトバウンド送信者ID]

アウトバウンドのEDI X12トランザクション・ドキュメント・ファイルで、EDIドキュメントのISAセグメントに対応するフィールドとこの値を照会します。一致すると、LANSA ComposerはこのEDIトランザクションに相当する取引先を認識できます。

この取引先の照会は、DISCOVER_EDIアクティビティ内で行われ、正常に一致しないと、次の処理に進めません。

[EDI検証]

DISCOVER_EDIアクティビティがEDIトランザクション・ドキュメントに一致する取引先を探し出した後、この値を利用して取引先のEDIドキュメント検証を行うかどうか、また行う場合どのように行うかを決定します。

[なし]に指定すると、EDIドキュメント検証は行われません。

[エラー]に設定すると、EDIドキュメント検証はドキュメント処理がエラーで終了した場合のエラーの検証を行います。通常、EDIトランザクション・ドキュメントを修正されると、処理は再実行され、トランザクション・ドキュメント処理は正常に完了するはずです。

[警告]に設定すると、EDIドキュメント検証が実施されますが、検証エラーが検知される、されないに拘わらずドキュメント処理は継続します。

[EDI分割 最大トランザクション数]

[EDI分割がキャリッジリターンを無視]

この値はEDI_SPLITアクティビティに引き渡され、インバウンドEDIトランザクション・ドキュメント・ファイルを分割するかどうか、また分割する場合はどのように元のドキュメントのトランザクション・サブセットを含む複数のファイルに分割するかを決定します。

 

取引先のデータ交換属性はトランザクション処理フレームワーク内で、またはユーザー独自のトランザクション・ドキュメント処理のソリューションで利用できます。

属性値は、例えば*tradingpartner.edi.iap(インバウンド・アーカイブ・ファイルの接頭辞)などの組み込み変数を利用すれば、処理シーケンス内でのアクセスが可能です。詳細は「取引先(*TRADINGPARTNER)組み込み変数の修飾子」を参照してください。