提供された処理シーケンスを使用前にコピーする
LANSA Composerで提供される、インバウンドとアウトバウンドのトランザクション・ドキュメント処理を行う処理シーケンスのセットは次のような特徴があります。
- TXDOC_で始まる名前が付いています。
- フラグが に設定された状態で提供されます。
上記の2番目に関してですが、これらの処理シーケンスは
のモードで開いたり、またその定義を印刷したりはできますが、この定義は変更できません。また、これらの処理シーケンスが修正できるよう、このフラグをオフにする手段はサポートされていません。これは意図的なものです。提供された処理シーケンスは、LANSA Composerの後のバージョンで更新されたり、置き換えられたりする可能性があります。もしLANSA Composerで変更を許可した場合、新しいバージョンにアップグレードした際に、ユーザーの変更が全て失われてしまう可能性があるからです。
これらの処理シーケンスを使用する、また特に変更を希望する場合は、コピーを作成してそれを使用する、またはそのコピーを修正することを強く推奨します。この場合、以下のことに注意してください。
提供された処理シーケンスのコピー
提供されたインバウンドとアウトバウンドの処理はモジュールとして設計されています。つまり、複数の処理シーケンスに分解でき、メインの処理シーケンス(TXDOC_INBOUND や TXDOC_OUTBOUND)が必要に応じて付随する処理シーケンスを呼び出す形になっています。
処理シーケンスをコピーする際は、付随する処理シーケンスへの参照を変更し、自分で作成したものが呼び出されることを確認してください。その際、次のような作業が必要になります。
1. ドキュメント・タイプ定義の変更
ドキュメント・タイプ定義にはそのタイプのトランザクション・ドキュメントを処理する処理シーケンスへの参照も含まれています。例えば、提供された状態ではドキュメント・タイプ 'EDI'は処理シーケンスTXDOC_IEDI010を使用してインバウンドのトランザクション・ドキュメントを、そしてアウトバウンドのトランザクション・ドキュメントの処理にはTXDOC_OEDI010を使用するように構成されています。
提供されたTXDOC_INBOUNDとTXDOC_OUTBOUNDの処理シーケンスは、この値を使ってどの処理シーケンスを実行してトランザクション・ドキュメント・ファイルを処理するか決定します。
ドキュメント・タイプ定義(EDIまhた他のタイプ)で指定された提供の処理シーケンスをコピーした場合は、コピーした自身のバージョンを呼び出すようドキュメント・タイプ定義を変更してください。
ドキュメント・タイプ定義の変更に関する詳細は、「ドキュメントタイプの保守」を参照してください。
2. 処理シーケンス定義内の参照の変更
また別のケースでは、呼び出す処理シーケンスに、呼び出される処理シーケンスへの参照が直接組み込まれている場合があります。
例えばEDIドキュメントの場合、提供されたTXDOC_IEDI010処理シーケンスは、TXDOC_IEDI020、もしくはTXDOC_IEDI090を呼び出します。
この場合、
で の処理シーケンスのコピーを開き、 処理シーケンスへの参照を直接変更する必要があります。処理シーケンスの編集に関する詳細は「処理シーケンスエディタの使用」を参照してください。