ユーザーの状況に合わせたIBM i のLANSA Composerリクエスト・サーバー構成の設定

LANSA Composer

ユーザーの状況に合わせたIBM i のLANSA Composerリクエスト・サーバー構成の設定


IBM i のLANSA Composerリクエスト・サーバーの動作に影響を与える設定は、LANSA Composerリクエスト・サーバーのソフトウェアがあるライブラリ内のデータ域DXRQSSERVに含まれています。  この設定を変更して、ユーザーの実行環境や要望に合わせたLANSA Composerリクエスト・サーバーを構成することができます。  この設定を変更するには、CHGDTAARAコマンド(データ域の変更)を使用します。

これら全ての設定は、データ域内の桁位置によりアクセスすることに注意してください。  データ域に含まれるテキスト・ラベルは、参照を容易にするためのものであり、設定の位置を探したり、識別するために使用するものではありません。

 

作業管理モード (桁位置 16 - 25)

作業管理モードは、LANSA Composerリクエスト・サーバーがリクエスト・サーバー・ジョブをオンデマンドで自動的に開始するのか、もしくはここで記述される設定により開始するのかを決定します。

値が*AUTOの場合、LANSA Composerリクエスト・サーバーは、オンデマンドで自動的にリクエスト・サーバー・ジョブを開始します。

他の値が指定された場合は、LANSA Composerリクエスト・サーバーは、オンデマンドによるリクエスト・サーバー・ジョブの自動開始を行いません。  この場合、リクエスト・サーバー・ジョブの開始はユーザーの責任となります。

 

リクエスト・サーバー・ジョブ最大数 (桁位置 58 - 62)

作業管理モードが*AUTOの場合、この設定はLANSA Composerのリクエスト・サーバーがそれぞれのターゲットLANSAシステムごとに1度に最大いくつまでのリクエスト・サーバー・ジョブをアクティブにするかを決定します。  要求を処理するリクエスト・サーバー・ジョブが(次の設定により指定された待ち時間内に)見つからない場合、LANSA Composerリクエスト・サーバーは、指定のターゲットLANSAシステム内に既にアクティブなリクエスト・サーバー・ジョブがいくつあるかチェックします。  その数がこの設定より少ない場合は、LANSA Composerリクエスト・サーバーが別のリクエスト・サーバー・ジョブを開始させ、その要求に応えます。  それ以外は、新しいジョブは開始されず、その要求は単にアクティブなリクスト・サーバー・ジョブに投入され、使用可能になると処理が開始されます。  この場合、この要求を処理する時間内にアクティブなリクエスト・サーバー・ジョブが存在しない場合、要求が(その要求に指定されたパラメータにより)タイムアウトもしくは時間切れになる可能性があります。

作業管理モードが*AUTOでない場合は、この設定は使用されません。

 

使用可能なリクエスト・サーバー・ジョブを待つ時間(桁位置 72 - 76)

作業管理モードが*AUTOの場合、この設定にはLANSA Composerリクエスト・サーバーが、要求を満たすために新しいリクエスト・サーバー・ジョブを開始するまで、(この1つ前の設定で指定した最大数により)使用可能なリクエスト・サーバー・ジョブの応答を何秒間待つかを指定します。

作業管理モードが*AUTOでない場合は、この設定は使用されません。

 

リクエスト・サーバー・ジョブの非アクティブ最大時間 (桁位置 87 - 91)

この設定では、リクエスト・サーバー・ジョブが新しい要求を待つ間、最大何秒間アクティブな状態でいるかを指定します。  最後の要求の処理が完了してから指定の時間が経過すると、リクエスト・サーバーは自動的に終了します。

この設定は、作業モード設定が*AUTOでもそれ以外でも適用されます。  ただし、作業管理モードが*AUTOではない場合、この設定に指定する値は非常に大きな値にするか、もしくは作業管理で新しいリクエスト・サーバー・ジョブを定期的に開始するように設定します。

 

スケルトンSBMJOB (ジョブの投入) コマンド (桁位置 769 - 1024)

作業管理モードが*AUTOの場合、この設定にはLANSA Composerリクエスト・サーバーが新しいリクエスト・サーバー・ジョブを開始するためのコマンド文字列を指定します。  例えば、出荷時は次のようなコマンド文字列が使用されます。

SBMJOB CMD(CALL &MONLIB/DXRQSSERV PARM('&PGMLIB'))

JOB(LCRQSSERV)

JOBQ(QUSRNOMAX)

CURLIB(*USRPRF)

INLLIBL(*SYSVAL)

USER(&PGMLIB)

 

新しいリクエスト・サーバー・ジョブが開始される方法をカスタマイズしたい場合は、このコマンド文字列を必要に応じて変更します。  その場合、次の事項に注意してください。

  • リクエスト・サーバー・ジョブは、プレースホルダー変数&MONLIBと要求を処理するプログラム・ライブラリ名を指定する1つのパラメータににより指定されたライブラリ内で、プログラムDXRQSSERVを実行しなければなりません。

    コマンド文字列をカスタマイズして、ユーザーのカスタム・プログラムに呼び出しを投入することも可能です。この場合、次のことに注意してください。

a)プログラム内で上記に記述されているDXRQSSERVが呼び出されなければなりません。

b)ユーザーのプログラムは非LANSAプログラムなので、LANSAプログラムを起動することはできません。

  • 多くの場合、(そして同時発生の要求が使用された場合は確実に)リクエスト・サーバー・ジョブがすぐにアクティブにできる状態でなければなりません。  言い換えると、例えばアクティブなサブシステムに接続されていて、複数のアクティブなジョブを同時に処理できるジョブ待ち行列などを使用しなければなりません。
  • コマンド文字列では以下のプレースホルダー変数を使用して対応するライブラリ名を参照してください。  LANSA Composerリクエスト・サーバーはプレースホルダー変数の全てのインスタンスを対応するライブラリ名に置き換え、必要に応じてコマンドの長さを調整して適応させます。

    &MONLIB : LANSA Composerリクエスト・サーバー・ソフトウェアを含むライブラリを参照します。

    &PGMLIB : このリクエスト・サーバー・ジョブが要求を実行するLANSAプログラム・ライブラリを参照します。
  • コマンド文字列(プレースホルダー変数の置換後)はIBM提供のQCMDEXCプログラム経由で実行されます。

 

作業管理モードが*AUTOでない場合は、この設定は使用されません。