リクエストサーバージョブのライブラリ・リストに関する考慮事項
リクエスト・サーバー・ジョブの主な目的は、異なるまたは同じサーバーシステム上の異なるLANSAシステムや区画などに存在するLANSAファンクションを、要求側のジョブに呼び出すことです。
IBM i のLANSA Composerリクエスト・サーバーでは、要求の一部としてLANSAプログラム・ライブラリ名と区画名を渡します。 リクエスト・サーバー・ジョブはこの情報を利用して、LANSA内の要求されたファンクションを起動します。この処理は、LANSAの標準ライブラリ・リストに完全に依存しています。つまりLANSAは、LANSAシステムと区画の設定に従い、指定のLANSAシステムや区画でのファンクションの実行に必要なラブラリがライブラリ・リストに含まれるように変更します。
リクエスト・サーバー・ジョブの最初のライブラリ・リストには、LANSAライブラリが含まれていてはいけません。 特に、最初のライブラリ・リストに要求側のシステムではなく、LANSAシステムのLANSAライブラリが含まれていると、深刻かつ予知不可能な実行エラーになる可能性があります。
DXRQSSERV プログラムを限定的に呼び出すことでリクエスト・サーバー・ジョブが初期化されるという前提で、IBM i ソフトウェア用のLANSA Composerリクエスト・サーバーを含むライブラリには、ライブラリ・リストが含まれないことに注意してください。 リクエスト・サーバーはLANSAシステムや区画ライブラリ内にインストールされていたとしても、完全に非LANSAソフトウェアから構成されており、(指定の要求を実行する時以外は)それ自体がLANSAランタイムを使用することはありません。DXRQSSERVプログラムが開始された際のライブラリ名を使用して自身のコンポーネントへの参照を限定的に行います。
ユーザーのアプリケーションが、LANSAにより自動的に追加されるライブラリ・リスト以外のライブラリ・リスト内のライブラリが必要な場合は、ユーザー自身でそれらのライブラリを追加する必要があります。 これはユーザーの要望にもよりますが、通常次の2つの方法のいずれかの方法により可能です。
- リクエスト・サーバー・ジョブの最初のライブラリ・リストにライブラリを指定する。
- 呼び出しファンクションでライブラリ・リストを希望に合わせて変更する。