リモート・システムのLANSA Composerリクエスト・サーバーに接続する
LANSA Composerでは、LANSA Composerリスエスト・サーバーを利用するアクティビティが2つ提供されています。 それは、次の2つです。
いずれの場合も、別のLANSAシステムに接続し、そのシステム内でLANSAファンクションやLANSA Composer処理シーケンスを実行するために必要な情報が含まれているLANSAシステム構成の名前をアクティビティのパラメータの1つに指定するようになっています。
一番シンプルなケースとしては、別のLANSA(またはLANSA Composer)システムが、要求しているLANSA Composerシステムと同じサーバー上にある場合です。
ですが、このアクティビティで異なるサーバー・システム(*)上のLANSAファンクションを呼び出したり、LANSA Composer処理シーケンスを実行するようにLANSAシステム構成を定義することも可能です。
* 別のサーバー・システムのLANSAファンクションを呼び出したり、処理シーケンスを実行するには、別途LANSA Composerリモート・サーバー・ライセンスが必要です。
注意: このガイドが書かれた時点(LANSA V12SP1が基準)では、IBM i サーバーから別のIBM i サーバーへの接続はサポートされていません。 LANSAの今後のバージョンでこの制限は取り除かれる予定です。
更にLANSAシステム構成で正しく接続を定義するための前提条件が揃っていなければ、このサポートを正しく受けることができません。 これには、以下が含まれます。
LANSA Composerをリモート・システムにインストールし、 ライセンスを取得する
LANSAリスナーをリモートLANSA Composerシステム上でアクティブ にする
要求側のシステムにリモート・システムの適切なLANSA通信経路レコードが存在する
LANSA Composerをリモート・システムにインストールし、 ライセンスを取得する
通信リンクを完了できるようにするリクエスト・サーバー・コンポーネントを提供するためには、LANSA Composerがリモート・システムにインストールされていなければなりません。
このLANSA Composerのインストールは、リモート・リクエスト・サーバー・コンポーネントを提供する以外の目的で使われることは恐らくありません。 リモート・システム上で処理シーケンスを設計・実行したい場合を除き、フル・ライセンスのLANSA Composerである必要はありません。ただし、このリモート・サーバー用のLANSA Composerリモート・リクエスト・サーバーのライセンスは必要です。
LANSAリスナーをリモートLANSA Composerシステム上でアクティブ にする
要求側のLANSA ComposerシステムはリモートLANSA Composerシステム内のLANSAリスナー経由でリモート・システムに接続されます。 ですから、要求を受け取り処理するためには、このシステムのLANSAリスナーがアクティブな状態でなければなりません。
要求側のシステムにリモート・システムの適切なLANSA通信経路レコードが存在する
LANSAシステム構成の重要な部分として
があります。ここにはリモート・システム上のLANSAリスナーを参照する論理名を指定します。指定する名前は、LANSA通信経路レコードが識別できるものでなければなりません。このLANSA通信経路レコードは、ネットワーク名またはリモート・システムのアドレス、そしてリモートLANSA ComposerシステムがリスンするTCPポート番号を指定します。
- 要求側のLANSA ComposerシステムがWindowsサーバーで実行されている場合は、このレコードは を使って作成・管理することができます。
- 要求側のLANSA ComposerシステムがIBM i サーバーで実行されている場合は、このレコードは 画面で作成・管理できます。
注: LANSA Composerとの統合が目的のLANSA開発作業で使用するLANSAの組み込み関数は、リモート・システムのリクエスト・サーバーへの接続がサポートされません。 これらは同じサーバー・システムで実行されるLANSAアプリケーションとLANSA Composerシステムを統合するためだけに使用されます。