IBM i のLANSA Composerリクエスト・サーバーの構成
このセクションの説明は、IBM i のLANSA Composerリクエスト・サーバーにのみ該当します。Windowsサーバーの場合、LANSA Composerリクエスト・サーバー経由で処理される全ての要求は別の新しい処理内で実行され、システムのメモリと処理能力のみが同時処理されるリクエスト・サーバー要求の数に影響を与えます。WindowsサーバーのLANSA Composerリクエスト・サーバーには別途構成を追加する必要はありません。
IBM i サーバーのLANSA Composerリクエスト・サーバーは、多くのシステムで正しく作動し、インストールされた状態で適切な負荷バランスが提供されます。
IBM i のLANSA Composerリクエスト・サーバーが正しく機能するためには、ジョブ待ち行列、もしくはアクティブな状態で複数のアクティブなジョブを同時に処理する能力のあるサブシステムに、リクエスト・サーバー・ジョブが投入できなければなりません。
インストールされた時点ではIBM i のLANSA Composerリクエスト・サーバーは、ジョブ待ち行列QUSRNOMAXを使って自動的にこの処理を行います。 このジョブ待ち行列はIBMのオペレーティング・システムi5/OSにより提供されているもので、通常はサブシステムのQUSRWRKと関連付けられています。
その他のIBM i のLANSA Composerリクエスト・サーバーのインストール時の動作としては、以下のような特徴があります。
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リクエスト・サーバー・ジョブはオンデマンドで自動的に投入されます。つまり要求するジョブが、IBM i のLANSA Composerリクエスト・サーバーが必要という要求をした時です。
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IBM i のLANSA Composerのリクエスト・サーバーは、最大5つまでのリクエスト・サーバー・ジョブを(それぞれ目的のLANSAシステム用に)いつでもアクティブな状態にすることができ、複数のリクエスト・ジョブの負荷に対処します。
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リクエスト・サーバー・ジョブは、非アクティブな状態が5分間続くと、自ら終了します。
この機能とともに、負荷の増減に対応することができるサーバー構成も用意されてはいますが、これはほとんどの環境で使用が比較的少ないレベルのためのもので、あまり目立った働きではありません。
いずれにせよ、ユーザーが使用できるようインストールの構成を修正する必要があったり、修正したいという場合もあるでしょう。 上記の機能や値はユーザーの環境に合わせて変更することが可能です。 例えば以下のような変更が考えられます。
- リクエスト・サーバー・ジョブ用に異なったジョブ待ち行列やサブシステムを使用する
- リクエスト・サーバー・ジョブの最大数を省略値の5から、またはIBM i LANSA Composerリクエスト・サーバーがいつ、どのようにリクエスト・サーバー・ジョブを投入するかに影響を与えている別の値から変更する。
- ユーザーの作業管理用の構成(サブシステム記述、ジョブ記述、自動スタート・ジョブのエントリーなど)を作成することにより、リクエスト・サーバー・ジョブ投入の全コントロールを行う。
次のトピックでは、IBM i のLANSA Composerリクエスト・サーバーの構成についての追加情報が説明されています。
リクエスト・サーバー・ジョブのライブラリ・リストに関する考慮事項
ユーザーの状況に合わせたIBM i のLANSA Composerリクエスト・サーバーの構成