LANSA Composerの複数言語対応
LANSA Composerのウィンドウのメニューやメッセージで表示されている言語に関係なく、LANSA Composerの定義、例えばアクティビティ、構成、変換マップや処理シーケンスなどの入力・表示・印刷の際にユーザー独自の言語を使用することができます。(クライアントとサーバー・システム両方で使用言語の言語セットやコード・ページがサポートされており、クライアント・サーバー間で必要な変換を提供できることが前提です。)
加えてLANSA Composerは、このような定義に複数の言語を使用することも限定的にサポートしています。 つまり、例えばLANSA Composerを英語で実行しているユーザーがアクティビティ、構成、変換マップや処理シーケンスの定義の記述やノートが英語で閲覧できる一方で、同じサーバー・システムに接続している別のユーザーが同じ定義の記述やノートをフランス語で閲覧できるということです。
この複数言語による対応は、現在のところ以下のLANSA Composer定義にのみ提供されています。
- それぞれの定義の記述
- それぞれの定義に関連付けられたノート
LANSA Composerで新しい定義を作成する際、入力された記述とノートは"ベース"の言語として保存されます。 現在の言語が英語でない場合は、これらは更に現在の言語の"翻訳"として保存されます。(つまり日本語で新しい定義が作成された場合、"ベース"と"翻訳"の両方の言語に保存されます。)
これらの(英語以外の)"翻訳"項目を入力したい場合は、LANSA Composerクライアントをその言語で再度スタートさせ、その言語で記述とノートを入力して下さい。 この場合、当初"ベース"の言語として入力し、保存された記述やノートは変更されません。 また、この記述とノートはLANSA Composerのデータベースに両言語で保存されます。
その項目に対する翻訳が存在しない場合は、LANSA Composerは"ベース"の言語で記述とノートが表示されます。 ここで言う"ベース"の言語とは、その定義が最初の作成された言語を指します。
ただし、これらを修正する場合、"ベース"言語は英語だと仮定されています。 つまり、"ベース"言語の記述やノートを修正するには、LANSA Composerクライアントが英語で実行されていなければなりません。 (LANSA Composerが英語以外の言語で実行され、定義が作成された場合は、記述やノートは"ベース"と現在の言語の両方に保存されています。 引き続きその言語のLANSA Composerクライアントで定義が変更された場合は、データベース上の2番目のセットのみが変更されます。"ベース"の記述とノートは修正されません。)
複数言語対応の適応範囲と目的
上記の複数言語対応は、提供されているアクティビティやその他の定義の記述やノートが、LANSA Composer製品が翻訳されている以下の言語で表示できるようにすることが主な目的です。
- 英語
- フランス語
- 日本語
どの言語でLANSA Composerを実行していたとしても、この複数言語対応機能は表面には現れませんし、LANSA Composer定義に他の言語の翻訳があるかどうかの区別もつきません。 LANSA Composerは現在の言語に対応する内容を表示し、印刷、使用するだけです。
LANSAは、多くの場合複数言語対応をサポートする必要もなく、ユーザーが作成した定義にも複数言語の翻訳が入力されないことを前提としています。
複数言語定義の配布時の考慮事項
ユーザー作成の定義に複数言語で翻訳を作成した場合、他のLANSA Composerインストールにこれらの定義を配布する際に特別な考慮事項があります。
LANSA Composerでは、LANSA Composerのソリューションを別のLANSA Composerインストールに配布するためのエクスポート・インポート機能が準備されています。 この機能の詳細と利用時の考慮事項については、以下を参照してください。
標準のエクスポートとインポートは、選択された項目のほぼ完全な定義を配布する機能です。 しかし、標準の配布では記述とノートは(上記で説明された)"ベース"言語と、存在する場合は現在の言語の"翻訳"のみの配布に限られます。
これらの項目に別の言語の翻訳が入力されている場合、以下に示す手順で別途配布されなければなりません。 この手順は、基本的にLANSA Composerにより提供されているアクティビティなどの定義用の配布物をLANSAを使って作成するのが目的です。
この手順ではエクスポートを実行するためにコンピュータのWindowsレジストリの修正が必然的に伴います。 ただし、この修正は適切な資格をもった人が十分に注意を払いながら行うようにしてください。誤ったWindowsレジストリの修正は、コンピュータが動作しなくなるなど非常に深刻な結果になりかねません。
1. 元のシステム側では、
a) 必要な定義を通常通りエクスポートします。
選択された項目の記述とノートは"ベース"言語のものと、また存在する場合は現在の言語のものとなります。
b) Windowsレジストリを修正し、
レジストリキー:
HKEY_CURRENT_USER\Software\LANSA Composer\ \ \Settings
' ' という名前の新しい文字列の値を作成し、その値を' 'に設定します。
c) エクスポートしたい言語で使用される文字セットがサポートされているコンピュータでLANSA Composerクライアントを開始します。 例えば、日本語訳をエクスポートするには、通常日本語PCでこのエクスポートを実行しなければなりません。
注: エクスポートするコンピュータにエクスポートされる翻訳言語で使用されている言語を正しく表示する機能がない場合、文字化けやエンコーディング・エラーによるプログラムエラーになる可能性があります。
d)
で を選択し、翻訳を通常の方法でエクスポートする項目を選択します。 そして、 項目を展開し、選択された項目のエクスポートしたい言語を選択します。e)
選択された項目の記述とノートの翻訳そして言語だけがエクスポートされます。 このエクスポートには項目の完全な定義は含まれていません。この方法はターゲット・システムに既に項目が存在する場合に、その翻訳を配布するためのものです。
f) 上記のレジストリのエントリを削除するか、'N'に設定して
機能を無効にします。
2. ターゲットのシステム側では、
a) 上記手順1(a)で作成されたエクスポート・ファイルを使用して項目定義のロード及びインポートを行います。
このインポートにより、ターゲット・システムに項目が既に存在している場合は、完全に置換されます。 つまり、既存の記述とノートの翻訳がある場合は削除されます。 このインポートでは"ベース"言語の記述とノートがロードされます。また、エクスポートするシステムと同じ言語の場合には、"現在の"言語による翻訳も同時にロードされます。
b) インポートしたい言語で使用される文字セットがサポートされるコンピュータでLANSA Composerクライアントを開始します。 例えば、日本語訳をインポートするには、通常日本語PCでこのインポートを実行しなければなりません。
注: インポートするコンピュータにインポートされる翻訳言語で使用されている言語を正しく表示する機能がない場合、文字化けやエンコーディング・エラーによるプログラムエラーになる可能性があります。
a) 上記手順1(e)で作成されたエクスポート・ファイルを使用して翻訳項目定義のロード及びインポートを行います。
このインポートでは、ターゲット・システムに既に存在する項目の翻訳のみがロードされます。