4.1.3 ドキュメント・タイプとドキュメント標準

LANSA Composer

4.1.3 ドキュメント・タイプとドキュメント標準


LANSA Composerのドキュメント・タイプおよびドキュメント標準の定義にはトランザクション・ドキュメントの特定の性質が記述でき、インバウンドやアウトバウンド・ドキュメント処理で認識・検証したり、また更に処理するための適切な処理シーケンスを起動させます。

最新のEDIFACTとX12ドキュメント標準に対しては、中核となるドキュメント・タイプドキュメント標準定義のセットがLANSA Composerにより提供されますが、ユーザーの組織の必須条件や取引先との関係に基づき、自身の定義に展開することも可能です。

ドキュメントタイプ

ドキュメント・タイプ定義は、同じタイプまたはフォーマットのトランザクション・ドキュメントの種類を認識します。それぞれの種類の性質は組織やアプリケーションの必須条件により異なるので、これは必然的に曖昧な定義になっています。ただし、例として以下のドキュメント・タイプがLANSA Composerより提供されています。

  • EDI (全てのEDIタイプ、EDIFACTかX12、またはそれぞれに適用する多くのバージョンも含む)
  • CSV (カンマで区切られた値のフォーマットのテキスト・ファイル)
  • XML (あらゆるスキーマの拡張マークアップ言語)

 

LANSA Composerのドキュメント・タイプ定義は、主に次のような役割を果たします。

1.  トランザクション・ドキュメント・ファイルの拡張子とそれに一致するLANSA Composerドキュメント・タイプ定義間のリンクを提供します。(DISCOVER_DOCアクティビティ使用時)

2.  一致するドキュメント・タイプのインバウンドまたはアウトバウンドのトランザクション・ドキュメントを処理するために使用する、処理シーケンスへのソフト・コードのリンクを提供します。(DISCOVER_DOCやDISCOVER_MAPアクティビティ使用時)

3.  これらがドキュメント標準の論理コンテナまたは親としての役目を果たします。(下記参照)

4.  トランザクション・ドキュメント・ファイルのドキュメント・タイプは、TXDOC_REGISTER、TXDOC_REGOUTBND、TXDOC_REGOUTBND や TXDOC_STATUSアクティビティを使用して、LANSA Composerのトランザクション・ドキュメント・レジスタに書き込むことができます。これにより、LANSA Composerドキュメント・マネージャ・アプリケーションを利用して、トランザクション・ドキュメント・レジスタのドキュメント・タイプごとの分類や問い合わせができます。

 

ドキュメント・タイプ定義の作成、保守に関する詳細は、以下を参照してください。

ドキュメント・タイプの保守

ドキュメント標準

ドキュメント標準定義はドキュメント・タイプに属し、正確にはそのドキュメント標準に関係するトランザクション・ドキュメント内の情報のタイプを識別します。例えば、LANSA Composerは、ドキュメント・タイプEDIに属するドキュメント標準を提供しますが、これは標準(X12 または EDIFACT)と、EDIドキュメントに適合する標準の特定のバージョンを認識します。

 

LANSA Composerのドキュメント・タイプ標準は、主に次のような役割を果たします。

1.  EDIトランザクション・ドキュメント (X12 または EDIFACT) に関して、トランザクション・ドキュメントに含まれるドキュメント標準やバージョン・コードと、それに一致するLANSA Composerドキュメント標準間のリンクを提供します。(DISCOVER_EDIアクティビティ使用時)

2.  EDIトランザクション・ドキュメント (X12 または EDIFACT) に関して、そのドキュメント標準に一致するEDIトランザクション・ドキュメント・ファイルの認証に使用するSEF(標準交換フォーマット)を識別します。(DISCOVER_EDIアクティビティ使用時)

 

ドキュメント標準の作成、保守に関する詳細は、以下を参照してください。

ドキュメント標準の保守