1.3.1 LANSA Composerの起動

LANSA Composer

LANSA Composerサーバーに接続


[LANSA Composer サーバーに接続] ウィンドウで、LANSA Composerサーバーに接続するために必要な全ての情報を指定できます。ただし、LANSA Composerサーバーに初めて接続する際は、接続を成功させるために追加の情報を入力する必要がある場合があります。

[LANSA Composer サーバーに接続] ウィンドウは3つのセクションに分かれています。[LANSA Composerサーバー][サーバーへの接続属性]のセクションは使用されない場合、折りたたまれて隠れている場合があります。必要に応じて上下の矢印ボタンをクリックしてください。最後に接続した時のウィンドウの状態と値(パスワード以外)はLANSA Composerに記憶され、次にLANSA Composerを開始した時に同じ状態でウィンドウが表示されます。

詳細については、以下のトピックを参照してください。

ユーザー名とパスワードをタイプする

LANSA Composerサーバーを選択またはタイプする

接続属性を指定する

Windowsサーバー・データベースの接続属性を指定する

LANSAコミュニケーション管理機能で追加のサーバを定義する

LANSA Composerサーバーの接続がうまくいかない、もしくはエラーになる場合は、以下を参照してください。

接続エラーのトラブルシューティング

ユーザー名とパスワードをタイプする

[ユーザー][パスワード] のフィールドにLANSA Composerサーバー接続に割り当てられたユーザー名とパスワードをタイプします。

または、[Windows認証を使用]にチェックマークを入れると、Windowsのユーザー・プロフィールとパスワードを使用してLANSA Composerサーバーに接続することも可能です。サーバーはシングル・サインオンとして構成されている必要があり、ユーザーが事前に登録されていなければなりません。

複数のLANSA Composerに接続する場合、それぞれのサーバーごとに別のユーザー名とパスワードを使用しないといけない場合もあります。

IBM i の新しいLANSA Composerサーバーの省略値のインストールに接続する場合、通常は次の認証情報が使用できます。

ユーザー

LICPGMLIB (IBM i にインストールされたLANSA Composerサーバーの<program-library>名と同じ省略値のユーザー名)

パスワード

lansa

Windowsの新しいLANSA Composerサーバーの省略値のインストールに接続する場合、通常はWindows用のLANSA Composerサーバーのインストール時にVisual LANSA for Web構成のユーザーIDとして入力したユーザーID(とそのパスワード)が使用できます。例えば:

ユーザー

PCXUSER

パスワード

PCXUSER

注意: Windowsのサーバー・コンピュータのデータベース管理システム(例えばMS SQLサーバーなど)のユーザーにデータベースへの許可を与える必要がある場合があります。これは特にデータベース接続が信頼関係接続を使用している場合に必要となります。ですから、別途[サーバー・オーバーライド・パラメータ]の入力ボックスにはデータベース・ユーザーとパスワードを指定しません。

LANSA Composerサーバーを選択またはタイプする

[サーバーLU名][区画]フィールドが表示されていない場合は、この行をクリックすることでダイアログを展開できます。

 

LANSA Composerを初めて開始する際は、COMPOSER01接続が事前に選択されており、LANSA Composerクライアントのインストール時に指定された名前とポート番号のLANSA Composerサーバーに接続されます。

表示されている区画と異なる場所にLANSA Composerサーバーがインストールされている場合は、正しい区画名をタイプしてください。LANSA Composerは最初は省略値の区画名であるLICを表示します。

別のLANSA Composerサーバー・システムに接続したい場合は、次のいずれかの方法で行ってください。

  • ドロップダウン・リストから希望の[サーバーLU名]を選択し(LANSA Composerクライアントを希望のサーバーに以前接続していた場合)、必要であれば、区画名も変更します。
  • [LANSAコミュニケーション管理機能] で定義された、異なる[サーバーLU名]をタイプし、必要であれば区画名も変更します。接続が成功すると、次にLANSA Composerを開始した時には新しい [サーバーLU名]がドロップダウン・リストに追加されます。(ウィンドウの接続属性セクションにある削除ボタンをクリックすることで、必要でないエントリーを取り除くことができます。)

詳細についてはLANSAコミュニケーション管理機能で追加のサーバーを定義するを参照してください。

接続属性を指定する

[サーバー接続属性]のフィールドが表示されていない場合は、この行をクリックしてダイアログを展開します。(まだ展開されていない場合は、まず最初に[LANSA Composerサーバー]を展開してください)

[サーバー接続属性]セクションではLANSA Composerサーバーにどのように接続するかに関連する値を指定できます。

ほとんどの場合、これらのフィールドの値を変更する必要はありません。1つだけ重要な例外として、WindowsのLANSA Composerサーバーに接続する場合は、LANSA Composerサーバーで使用されるサーバー・データベース/DSN(と場合によっては認証情報)を認識する[サーバー・オーバーライド・パラメータ] フィールドの値を指定しないといけない場合があります。この値はLANSA Composerのインストール時に行われた選択により異なります。

  • サーバー・オーバーライド・パラメータのフィールドに使用可能な全てのキーワードや引数の値についての詳しい説明は、LANSAドキュメント内のトピック、X_Runパラメータの概要 で確認してください。
  • 不明な場合は、システム管理者にシステムで使用する正しい値について確認してください。

Windowsサーバー・データベースの接続属性を指定する

注: このセクションはWindowsのLANSA Composerサーバーへの接続に関する記述です。IBM i のLANSA Composerサーバーに接続する場合は、このセクションを読む必要はありません。

次の例は、MS SQLサーバー・データベースを使用するLANSA Composer Windowsサーバーに接続する際に使用されるサーバー・オーバーライド・パラメータのデフォルト値および典型的な値を示しています。

 

注意: 上の例では、MS SQLデータベースがWindows認証を使用するように構成されているので、データベース・ユーザー認証情報は提供されません。ユーザーの構成によっては、DBUS= と PSWD= キーワード、そして[サーバー・オーバーライド・パラメータ]の値を指定して、データベース・ユーザー認証情報を提供しないといけない場合があります。

表示の省略値で多くの場合はLANSA Composerサーバーに正しく接続することができます。ただし、例外的に[サーバー・オーバーライド・パラメータ]のデータベース値を変更して、ユーザー特有のサーバー構成に合うようにしなければいけない場合があります。

LANSA Composerサーバーのデータベース接続に通常使用される[サーバー・オーバーライド・パラメータ]が次の表に示されています。更に詳しい詳細を知りたい場合は、LANSAドキュメンテーションのトピック「X_Runパラメータ概要」および「DBID、DBUT、DBII、DBITパラメータ」を参照してください。

キーワード

記述

DBID=

WindowsサーバーのLANSA Composerデータベースのデータベース/DSN IDを指定します。

通常は特別な値*SERVERを使って、サーバーのx_lansa.proファイルに指定されているデータベース/DSN名を指定できます。このファイルはWindowsサーバー・アプリケーションのインストールの.\X_WIN95\X_LANSAフォルダにあります。

DBID=*SERVER

または

DBID=LCDB01

DBII=

LANSA内部/リポジトリ・データベース・テーブルを含むLANSA Composerデータベースのデータベース/DSN IDを指定します。通常、これはDBID=と同じ値です。

(注: LANSA Composerはメッセージ、ロックその他の目的で、特定のLANSA内部テーブルを使用します。DBII=値が正しく指定されていないと、LANSA Composerのオペレーションが正常に作動しない場合があります。)

DBII=*SERVER

または

DBII=LCDB01

DBUT=
DBIT=

このキーワードには、それぞれDBID= と DBII=に指定されたデータベースのタイプを指定します。

省略値はMSSQLS(Microsoft SQLサーバーのデータベース)です。LANSA ComposerのWindowsサーバー・データベースがこれ以外の場合は、以下を指定することもできます。

ORACLE
SQLANYWHERE

DBUT=SQLANYWHERE DBIT= SQLANYWHERE

DBUS=
PSWD=

このキーワードにはデータベースのログイン・ユーザー名とパスワードを指定します。

MS SQLサーバーのデータベースが、統合ログインを使用するように構成されている場合、通常はこのキーワードを指定する必要はありません。(ただし、その代わりにデータベースで統合ログインが正しく使えるように構成されていることを確認する必要があります。)

それ以外の場合は、DBUS= や PSWD= のキーワードはサーバーのx_lansa.proファイルに既に指定されている場合があります。このファイルはWindowsサーバー・アプリケーションのインストールの.\X_WIN95\X_LANSAフォルダにあります。この場合は、通常ここで再度指定する必要はありません。

DBUS=DBA PSWD=SQL

 

以下は、LANSA Composerで使用されるサーバー・オーバーライド・パラメータがデータベース接続に与える影響についての補足説明です。

  • LANSA Composerのクライアントが開始されると、(接続前に)、最初はDBID=値が*NONE、またその他の値はLANSAの省略値になります。(通常は)クライアント・ソフトウェアの実行にはこれが適切ですが、LANSA Composerサーバーに接続するためには、通常はキーワードDBID=(最低でもDBID=*SERVER)が明確に指定されていなければなりません。

    DBID=キーワードは、クライアント・アプリケーションの.\X_WIN95\X_LANSA\Execute フォルダの、LANSA Composerファイル、dxstart.cfgの内容に影響を受ける場合がありますので、注意してください。

    (LANSA Composer Windowsサーバーのインストールの一部であるオフラインクライアントのデフォルト・インストールは例外です。この場合、通常はオフラインのクライアントが直接アクセスするのに適切なデータベース値でdxstart.cfgファイルが事前に構成されています。)
  • LANSA Composerはサーバー接続用にサーバー・オーバーライド・パラメータに次に示す省略値を事前に設定します。

    DBID=*SERVER DBII=*SERVER

    多くの場合これで問題はありません。LANSA Composerサーバー接続では、Windowsサーバー・アプリケーションのインストールの.\X_WIN95\X_LANSAフォルダにある、x_lansa.proファイルに指定されている値が使用されます。
  • ユーザーの特定の構成にもよりますが、DBII=のキーワードと引数値はLANSA Composerが正しく動作するためには重要です。DBID=に加えて、指定するようにしてください(通常この2つの値は同じです。)

    LANSA Composerはメッセージ、ロックその他の目的で、特定のLANSA内部テーブルを使用します。DBII=値が正しく指定されていないと、LANSA Composerのオペレーションが正常に作動しない場合があります。
  • ユーザー固有の構成や選択にもよりますが、LANSA Composer Windowsサーバー接続を成功させるためにはサーバーのx_lansa.proファイルの内容は非常に重要です。特別な値*SERVERをキーワードのいずれかに使用した場合やキーワードを省略した場合は、サーバーのx_lansa.proファイルから適切な値が取り出されます。x_lansa.proファイルはWindowsサーバー・アプリケーション・インストールの.\X_WIN95\X_LANSAフォルダにあります。

以下の表では、指定のデーターベースに接続する際の[サーバー・オーバーライド・パラメータ]の値を示す例です。ユーザーのデータベースやDSN名、構成や環境に合わせてこれらの値を変更する必要があります。詳細は、LANSAドキュメントのLANSAX_RUNパラメータに関する記述を参照してください。

MS SQLサーバー

DBID=*SERVER DBII=*SERVER

ORACLE

DBID=LX_LANSA DBUT=ODBCORACLE DBUS=PCXUSER PSWD=PCXUSER

Sybase SQL Anywhere

DBID=LX_LANSA DBUT=SQLANYWHERE DBUS=PCXUSER PSWD=PCXUSER

 

LANSAコミュニケーション管理機能で追加のサーバを定義する

複数のLANSA Composerサーバーがインストールされている場合、それぞれのサーバーごとにLANSAコミュニケーション管理機能で、新しい[サーバーLU名]のエントリーを作成します。それぞれのサーバーがLANSAコミュニケーション管理機能で定義されたら、ユーザー名とパスワードをタイプするで説明されている通り、LANSA Composerを開始する際に接続するサーバーを選択することができます。

LANSAコミュニケーション管理機能で追加のサーバを定義する際は、次の手順で行います。

1.  まだ展開されていない場合は、[LANSA Composerサーバーに接続]ウィンドウを展開します。

2.   [LANSAコミュニケーション管理機能を開く]ボタンをクリックします。

3.  [LANSAコミュニケーション管理機能]ウィンドウで、[新規作成]ボタンをクリックします。

 

4.   [ホストルート情報]ウィンドウで以下のようにフィールドを入力します。

[パートナーLU名]

新しい[サーバーLU名]として利用したいシンボル名をタイプします。例えば、2番目のLANSA Composerサーバーの名前をCOMPOSER02にしたりします。

[ホスト名(アドレス)]

必要なLANSA Composerサーバーのインストールが含まれているサーバー・システムのDNS名とIPアドレスをタイプします。例えばSERVER02 や 192.168.192.2.などです。

[接続ID]

必要なLANSA ComposerサーバーのインストールのLANSAリスナーが使用する通信ポートの番号を指定します。例えば4545などです。

5.  [OK]をクリックして、新しい[ホストルート情報]を保存し、[LANSAコミュニケーション管理機能] ウィンドウを閉じます。

6.  [LANSA Composerサーバーに接続]ウィンドウで、上記の[パートナーLU名]に指定した名前を使って、新しい[サーバーLU名]をタイプします。区画名もタイプし、その他のLANSA Composerサーバーの接続に必要な接続属性もタイプします。

7.  新しい[サーバーLU名]に適用される [ユーザー][パスワード] をタイプし、[接続]をクリックします。

 

接続が成功すると、次にLANSA Composerに接続する際には、新しい[サーバーLU名]がドロップダウン・リストに表示されます。