取引先(*TRADINGPARTNER)組み込み変数の修飾子
*TRADINGPARTNER組み込み変数に修飾子を付けて拡張し、取引先の属性とプロパティ、および取引先にリンクされたディレクトリ、変換マップ、構成にアクセスすることができます。*TRADINGPARTNER組み込み変数の使用可能な修飾形を表示してアクセスするには、[処理シーケンスエディタ]の[組み込み変数]タブにリストされた対応する項目を展開します。
注: *TRADINGPARTNER組み込み変数は書き込み可能ですが、現在の取引先にアクセス可能な修飾された形式は書き込み不可です。
取引先の属性
現在の取引先の基本属性は、*TRADINGPARTNER変数に以下の修飾子を付けてアクセスすることができます。
修飾子 |
説明 |
.II |
取引先のユニークな内部識別子(内部識別子はLANSA Composerにより割り当てられるユニークな32文字の値。取引先のユニークな識別子は[監査情報]タブで確認可能) |
.ID |
取引先定義の識別子または名前 |
.STATUS |
現在の取引先の状態コード(A=アクティブ、I=非アクティブ) |
.NM |
取引先定義の説明 |
.A1 |
取引先の住所の行1、2、3 |
.PH |
取引先の電話番号 |
.FX |
取引先のFAX番号 |
.EM .EM2 .EM3 |
取引先の電子メール・アドレス |
以下の例では、
形式をIf条件内で使用して、処理シーケンスの一部に条件を指定しています。
取引先プロパティ
インストール・システムで定義された取引先プロパティの値は、*TRADINGPARTNER組み込み変数に以下のような形式で、修飾子を付けてアクセスできます。
*TRADINGPARTNER.PROPERTY.<property name>
<property name>が、インストール・システムで定義された取引先プロパティの名前です。取引先プロパティの定義の詳細については、「コードの保守」を参照してください。
以下の例では、アクティビティの詳細で
という形式を使用して、インストール・システムで定義された という名前の現在の取引先のプロパティの値にアクセスします。
注: これらのプロパティの使用方法と値は、ユーザーの状況や規約の影響を受けます。LANSA Composerでは、これらのプロパティに対応するフィールドの入力は強制的ではありません。また、入力した値の検証も行われません。
取引先のデータ交換属性
現在の取引先のデータ交換属性は、*TRADINGPARTNER変数に以下の修飾子を付けてアクセスすることができます。
修飾子 |
説明 |
.EDI.CA |
同意した通信 |
.EDI.IAP |
インバウンド・アーカイブファイルのプレフィックス |
.EDI.IRA |
インバウンド受信者のルーティング・アドレス |
.EDI.IRI |
インバウンド受信者ID |
.EDI.IRQ |
インバウンド受信者のルーティング・アドレス |
.EDI.ISA |
インバウンド送信者の修飾子 |
.EDI.ISI |
インバウンド送信者ID |
.EDI.ISQ |
インバウンド送信者の修飾子 |
.EDI.OAP |
アウトバウンド・アーカイブファイル・プレフィックス |
.EDI.OAR |
アウトバウンド・アプリケーション受信者 |
.EDI.OAS |
アウトバウンド・アプリケーション送信者 |
.EDI.ORA |
アウトバウンド・受信者のルーティング・アドレス |
.EDI.ORI |
アウトバウンド受信者ID |
.EDI.ORQ |
アウトバウンド受信者の修飾子 |
.EDI.OSA |
アウトバウンド送信者のルーティング・アドレス |
.EDI.OSI |
アウトバウンド送信者ID |
.EDI.OSQ |
アウトバウンド送信者の修飾子 |
.EDI.RPQ |
受信者のパスワードの修飾子 |
.EDI.RPW |
受信者のパスワード |
.EDI.SPLITIGNORECR |
EDI分割でキャリッジリターンを無視 |
.EDI.SPLITMAX |
EDI分割の最大トランザクション数 |
.EDI.XTP |
取引先の交換 |
注: これらの属性の使用法と値は、ユーザーの状況や規約の影響を受けます。LANSA Composerでは、これらの属性に対応するフィールドの入力は強制的ではありません。また、入力した値の検証も行われません。
取引先にリンクされたディレクトリ
取引先にリンクされたディレクトリは、*TRADINGPARTNER組み込み変数に以下のような修飾子を付けた形でアクセスすることができます。
*TRADINGPARTNER.DIR.<directory type>
<directory type>は、システムに定義されたディレクトリ・タイプ・コードです。ディレクトリ・タイプの定義の詳細については、「コードの保守」を参照してください。
以下の例では、FTP_INBOUNDアクティビティの詳細で*tradingpartner.dir.iftpの形式を使用して、現在の取引先のインバウンドFTPディレクトリにアクセスします。
取引先にリンクされた変換マップ
取引先にリンクされた変換マップは、*TRADINGPARTNER組み込み変数に以下のような修飾子を付けた形でアクセスすることができます。
*TRADINGPARTNER.MAP.<map type>
<map type>は、システムに定義されたマップ・タイプ・コードです。マップ・タイプの定義の詳細については、「コードの保守」を参照してください。
以下の例では、TRANSFORMアクティビティの詳細で*tradingpartner.map.orderinの形式を使用して、現在の取引先にリンクされたorderinタイプの変換マップにアクセスします。
注1. 取引先にリンクされた変換マップを実行するには、用意されたTRANSFORMアクティビティを使用する必要があります。このアクティビティの詳細については、「TRANSFORM」を参照してください。
注2. 同じタイプの複数の変換マップを取引先にリンクできます。この形の*TRADINGPARTNER組み込み変数は、指定されたタイプの最初の変換マップを返します。取引先にリンクされた変換マップを見つけるより柔軟で強力な方法として、FIND_TPMAPアクティビティも用意されています。このアクティビティの詳細については、「FIND_TPMAP」を参照してください。
取引先にリンクされた構成
取引先にリンクされた構成は、*TRADINGPARTNER組み込み変数に以下のような修飾子を付けた形でアクセスすることができます。
修飾子 |
説明 |
.DB |
取引先定義にリンクされたデータベース構成 |
.FTPIN |
取引先定義にリンクされたFTPインバウンド構成 |
.FTPOUT |
取引先定義にリンクされたFTPアウトバウンド構成 |
.FTPCMDS |
取引先定義にリンクされたFTPコマンド・リスト構成 |
.HTTPIN |
取引先定義にリンクされたHTTPインバウンド構成 |
.HTTPOUT |
取引先定義にリンクされたHTTPアウトバウンド構成 |
.MSG |
取引先定義にリンクされたメッセージング構成 |
.LANSASYS |
取引先定義にリンクされたLANSAシステム構成 |
.POP3 |
取引先定義にリンクされたPOP3メール構成 |
.SMS |
取引先定義にリンクされたSMS構成 |
.SMTPMAIL |
取引先定義にリンクされたSMTPメール構成 |
.SMTPSERVER |
取引先定義にリンクされたSMTPサーバー構成 |
以下の例では、FTP_INBOUNDアクティビティの詳細で*tradingpartner.ftpinの形式を使用して、現在の取引先のインバウンドFTPディレクトリにアクセスします。