5.6.3 aXesターミナル・オペレーション・スクリプトの例
aXesターミナル・オペレーション・スクリプトの例を以下に示します。この例の目的は、受け取った販売注文をLANSA Composerのチュートリアル注文アプリケーションに入力することです。このスクリプトはカンマで区切られたフォーマットで定義されていますが、ここではスプレッドシートのプログラムで表示されています。
セミコロン(;)やアスタリスク(*)は、LANSA Composerではコメントと扱われ、処理されません。
この例を分かりやすくするため、以下のスクリプト・ルーチンの記述には5250画面も表示され、注文の入力処理が手作業で行われる際と同様になっています。
このサンプルのスクリプト・ファイルはLANSA Composerサーバーシステム内にあるEXAMPLE_AXES_SCRIPT.csvです。
この例には次のような4つのスクリプト・ルーチンが含まれています。
このスクリプト・ルーチン内では、aXes画面フィールドへの参照に画面の行・列番号(それぞれ
、 欄)が使用されています。TS_CONNECTアクティビティで指定されたaXesプロジェクト内に存在し、かつaXesの開発ツールで割り当てられたaXes画面フィールド名を使用することを一般的には推奨しています。このスクリプト・ルーチンはTS_CONNECTアクティビティの直後に使用され、aXesターミナル・サーバー・セッションを
画面にまで進め、注文の詳細が入力できるようにします。このスクリプト・ルーチンでは次の点に注意してください。- 3行目にこのスクリプト・ルーチン最初のオペレーションである、 があります。 欄には何も指定されていないので、 が省略値のファンクション・キーとして送信されます。この行は、ログイン後に 画面が表示された場合に対応できるようになっています。 の効果により、もしこの画面が表示されていた場合にはこれを解除します。
- 4行目は、スクリプト・ルーチンは が表示されているとの前提で、表示されているコマンドをコマンド行にタイプしてLANSA Composerのチュートリアル・アプリケーションを開始します。
- 残りの2行ではLANSA Composerチュートリアル・アプリケーションのメニュー選択を行い、 画面まで進みます。
このスクリプト・ルーチンは、
欄に指定された処理シーケンス変数の値を使って 画面の注文ヘッダー・フィールドを埋めます。このスクリプトが実行される前に、処理シーケンス内で参照される処理シーケンス変数に値が入っていないといけません。
このスクリプト・ルーチンは、
欄に指定された処理シーケンス変数の値を使って 画面の注文詳細の部分を埋めます。処理シーケンス変数、&THIS_LININDEXが
欄に指定され、値が設定される現画面フィールドのインスタンスのインデックス指定に利用されます。つまり、この例では注文詳細の行・列番号になります。このスクリプト・ルーチンは、
などのaXesフィールドの識別子でaXes画面フィールドの参照を行っています。ただ、通常はTS_CONNECTアクティビティで指定されたaXesプロジェクト内で定義された、ユーザー定義の画面フィールド名を使用することの方が多いでしょう。このスクリプトが実行される前に、処理シーケンス内で参照される処理シーケンス変数全てに値が入っていないといけません。
注: この例では、注文の詳細には複数のサブファイルページがないと仮定しています。スクロールも行われません。実際のアプリケーションでは、適切な時点でTS_SENDアクティビティを利用して を送信し、5250アプリケーションで表示されたサブファイルをスクロールする必要があります。
このスクリプト・ルーチンは、LANSA Composerのチュートリアル注文アプリケーションを終了するためにF3ファンクション・キーを送信し、ターミナル・セッションからサインオフします。
このスクリプトを実行する処理シーケンス内では、通常この後すぐにTS_DISCONNECTアクティビティが実行されます。