1.1.3 LANSA Composerの機能

LANSA Composer

1.1.3 LANSA Composerの機能


LANSA Composerは以下のような機能を備えています。

·       業務情報やトランザクションを相手と合意した共通の形式で、取引先や社内の業務部門、同じコンピュータ・プラットフォームや異なるプラットフォームの業務アプリケーションとやり取りできます。

·       業務情報をXML、EDI、Microsoft Excel 2007 (XSLX)、テキスト、データベース形式に変換できます。一般に公開されているWebサービス、取引先のWebサービス、社内で使用するための内部Webサービスを呼び出すこともできます。

·       伝送、変換、その他のアクティビティを統合して、その間でさまざまなデータをやり取りし、条件命令や構造化命令を適用して複数ステップのビジネス・プロセスを作成し、1つの単位として実行して管理することができます。

ビジネス・アナリストがこれらすべてをグラフィカルなドラッグ・アンド・ドロップ環境で行うことができます。プログラム・コードを記述する必要はありません。

簡単なサンプル

以下の図は、よくある単純なシナリオを示しています。

このシナリオでは、会社は取引先からの注文を定期的に取り出す必要があります。そのために、取引先と合意したXML形式とファイル転送プロトコル(FTP)を使用します。また複数の注文書も取り出す必要があります。各注文書を処理して、XML形式から社内の受注データベースの形式に変換するアプリケーションが必要です。

LANSA Composerを使用すれば、このようなシナリオを3つのステップで簡単に実現することができます。

1. FTP構成を作成し、FTPを介して取引先と通信するために必要なアドレス詳細とセキュリティ証明書を指定します。

2. 変換マップを作成して、XML形式の注文を社内データベースの形式にマッピングする方法を指定します。

3. 処理シーケンスを作成して、用意されているFTP_INBOUNDアクティビティを、受け取った各注文書に対して変換マップを実行するループと組み合わせます。

このシンプルなシナリオの完成した処理シーケンスは、LANSA Composerに以下のように表示されます。

使用しているアプリケーションからこの処理シーケンスを呼び出す、もしくは適切なジョブ・スケジューラを使用して定期的に実行するようにスケジュールします。ジョブ・スケジューラの詳細については、 「処理シーケンスの実行」 を参照してください。

サンプル・シナリオの拡張

このシナリオをさまざまな方法で拡張して、LANSA Composerを使用して目的を達成することができます。

·         カスタムの業務処理を追加して、受信する注文を検証して受け入れる

·         合意したXML形式で受信確認文書を作成して、FTPで取引先に送信する

·         在庫や価格の問い合わせ、購入、送り状など、その他のタイプの業務情報のための同様の処理を導入する

·         HTTP、IBM MQ Series、電子メールなど、その他の転送プロトコルを使用するか、別の取引先のために別のFTP構成を実装する

·         複数の取引先に対してこのような処理を繰り返し実行するビジネス・プロセスを設計する