2.3.3 HTTP構成
HTTP構成を使用して、HTTPプロトコルを介して、ペイロードの送信と取得を行う方法を詳細に設定することができます。このような構成を使用するために、以下のようなアクティビティが用意されています。
· HTTP_GET
· HTTP_INBOUND
· HTTP_POST
HTTP構成の情報は2つのセクションに分かれています。
· 識別 HTTP構成を識別します。また、基本情報が含まれます。
· 詳細
セットアップするHTTP構成のタイプに関する詳細が含まれます。
識別
HTTP構成を識別します。また、基本情報が含まれます。
[ID] |
HTTP構成を一意に識別するID |
[記述] |
構成の説明 |
[HTTP 方向] |
|
[状態] |
アクティブまたは非アクティブ。非アクティブな構成は処理シーケンスで使用できません。非アクティブな構成を使用しようとすると、用意されたアクティビティがエラーで終了します。 |
詳細
詳細セクションの内容は、識別セクションで指定したHTTP方向によって異なります。
[インバウンド]
を指定した場合のHTTP構成によって、JSMDirectインバウンドHTTPの詳細が設定されます。入力した情報によって、JSMDirectが使用するファンクション・ディレクトリが作成されて保守されます。これは、IBM
iではDC@W29テーブル、Windowsではdc_w29.txtです。
また、開始する処理シーケンスも入力します。
[処理シーケンス ID] |
処理シーケンスのID。この処理シーケンスには、インバウンドHTTP送信のペイロードを処理するアクティビティが含まれている必要があります。このために、標準アクティビティHTTP_INBOUNDが用意されています。 |
[アプリケーション名] |
DC@W29/dc_w29.txt テーブルに登録されるアプリケーション名
|
[ローカルホスト] |
DC@W29/dc_w29.txt
テーブルに登録されるホスト名 |
[ハンドラー タイプ] |
[ファンクション]または[IBM i
3GL] |
[OK HTTP 応答メッセージ] |
任意。OKの応答として送信するテキストを指定します。 |
[ハンドラータイプ]が[ファンクション]の場合:
[プロセス名] |
以下のパラメータで指定したファンクションを含むプロセス。省略値はDXPROC02 |
[ファンクション名] |
URL
に指定されたアプリケーション名を含むインバウンドHTTP送信を受信したときに、JSMDirectによって呼び出されるファンクション
|
[区画] |
呼び出すファンクションを含むLANSAの区画 |
[言語] |
LANSA の実行言語 |
[ハンドラータイプ]が[IBM i 3GL]の場合:
[3GLプログラム] |
[ハンドラータイプ]として[IBM i 3GL]を選択した場合のプログラム名 |
[アウトバウンド] を指定した場合のHTTP構成は、HTTP要求をリモートHTTPサーバーに送信するアクティビティで使用されます。これに該当する場合、ペイロードは、内容ファイルのディレクトリ・パスおよびファイル名で指定します。コンテントタイプも指定する必要があります。
[リモートホスト] |
リモートHTTPサーバーとポート。形式はhost:port ポートを指定しない場合は、省略値の80が使用されます。 |
[URI] |
リモート・サーバーに接続するために使用される残りのURI |
[コンテント ファイル ディレクトリ] |
コンテントファイルが置かれたローカル・ディレクトリのパス |
[コンテント ファイル名] |
コンテントファイルの名前。このファイルがHTTP送信のペイロードとして使用されます。 |
[プロキシ サーバー] |
プロキシー・サーバー名(プロキシー・サーバーを使用する場合) |
[セキュア プロトコル] |
[はい]または[いいえ] |
[認証ユーザー] |
基本認証ユーザー(認証が必要な場合) |
[認証パスワード] |
認証ユーザーとともに使用するパスワード(認証が必要な場合) |
[応答を待機] |
[はい]または[いいえ]。HTTP接続が応答を待つように設定する場合は、[はい]を選択します。 |
[応答タイムアウト] |
[応答を待機] で[はい]を指定すると応答を待ちますが、その際のタイムアウトをミリ秒単位で指定します。例えば5000を指定すると、タイムアウトの値として5秒が設定されます。ゼロ(または負の値)が指定されると、タイムアウトは設定されません。 |
[接続タイムアウト] |
ホスト接続を確立する際のタイムアウトの時間をミリ秒単位で設定します。例えば5000を指定すると、タイムアウトの値として5秒が設定されます。ゼロ(または負の値)が指定されると、タイムアウトは設定されません。 |
[コンテント タイプ] |
送信するペイロードの内容のタイプを選択します。 |
[*XML] |
application/xml |
[*TEXTXML] |
text/xml |
[*TEXTPLAIN] |
text/plain |
[*SOAP] |
application/soap+xml |
[*HTML] |
text/html |
[*XHTML] |
application/xhtml+xml |
[*CSV] |
application/comma-separated-values |
[*TEXTCSV] |
text/x-comma-separated-values |
[*TSV] |
application/comma-separated-values |
[*TEXTTSV] |
text/x-tab-separated-values |
[*X12] |
application/edi-x12 |
[*EDIFACT] |
application/edifact |
[*STREAM] |
application/octet-stream |
[*PDF] |
application/pdf |
[*EXCEL] |
application/vnd.ms-excel |
[エンコーディング] |
内容をUnicodeに変換するためのエンコーディング |
注: テストボタンを使用してアウトバウンドHTTP構成のパラメータの妥当性検査が可能です。検査されるパラメータは次の通りです: リモートホスト、プロキシサーバー、セキュア・プロトコル、認証ユーザーとパスワード、接続および応答タイムアウト値(該当する場合)