2.1 アクティビティ

LANSA Composer

2.1 アクティビティ


アクティビティは、作業の個別の単位やビジネス・プロセスをカプセル化したもので、処理シーケンス内の変換と組み合わせることができます。アクティビティや変換によって、LANSA Composerの処理シーケンスが実行する特定のビジネス機能が実現されます。アクティビティには以下のようなものがあります。

·         FTP (File Transfer Protocol: ファイル転送プロトコル)によるファイル伝送の実行

·         ファイルまたはフォルダーの圧縮

·         ファイルの削除

アクティビティ定義の導入をサポートする、次の2つの重要な機能があります。これを利用して、他のアクティビティや変換とともに完全なビジネス・プロセスが編成されます。

·         アクティビティ・プロセッサ
LANSAの再利用可能なパーツで、アクティビティ機能を導入するために使用されます。必要に応じて、LANSA Composerがプロセッサを呼び出してアクティビティを実行します。用意されたすべてのアクティビティにアクティビティ・プロセッサが用意されています。独自のアクティビティを作成してLANSA Composerを拡張した場合は、要件に応じてアクティビティ・プロセッサを記述する必要があります。

·         アクティビティ・パラメータ
アクティビティのインバウンド・パラメータとアウトバウンド・パラメータが、アクティビティが作業を完了するために必要とするさまざまな情報を提供します。さらに、パラメータは異なるアクティビティや変換の間の通信も提供し、これらが1つの処理シーケンスにまとめられます。このように、1つのアクティビティの出力(アウトバウンド・パラメータ)が、次のアクティビティの入力(インバウンド・パラメータ)を提供する場合があります。

LANSA Composerには、伝送、ファイル管理、圧縮/解凍機能を備えた、すぐに使えるアクティビティが用意されています。用意されている全てのアクティビティのリストと説明については、「提供されているすべてのアクティビティ」を、特定のタスクに必要なアクティビティを簡単に確認したい場合は、「グループ別のアクティビティ」を参照してください。

LANSA Composerに用意されているアクティビティはそのまますぐに使うことができます。必要に応じて、カスタム・アクティビティを作成してLANSA Composerの機能を拡張することもできます。独自のカスタム・アクティビティを開発する詳細ついては、「LANSA Composerのカスタム・アクティビティの開発」を参照してください。

反復アクティビティ

反復アクティビティは、処理シーケンスで反復処理を実行するための特別な形式のアクティビティです。

LOOP、WHILE、UNTILなど、処理シーケンスの標準的な命令を使用して反復処理を実行することができます。このような反復処理は、以下の項目によって制御されます。

·         変数リストの範囲(LOOP命令)

·         条件式(WHILEまたはUNTIL命令)

反復アクティビティを使用すれば、この機能を拡張して、アプリケーション定義のデータ、規則または条件によって反復処理を制御することができます。処理シーケンスに反復アクティビティを追加すると、これが「ブロック」項目(LOOPなどと同様)になり、この後に、さらに処理シーケンス命令、アクティビティまたは変換マップをネストすることができます。ネストした項目が反復アクティビティの反復のたびに実行されます。

LANSA Composerに用意されたアクティビティのうち、反復アクティビティがいくつかあります。以下のようなものがあります。

FOR_EACH_CSVROW

CSVファイルの各行の反復

FOR_EACH_INDEX

範囲内の各インデックスの反復

FOR_EACH_TXDOCO

実行待ちの各アウトバウンドのトランザクション・ドキュメントの反復

独自に反復アクティビティを定義して、LANSA Composerの機能を拡張することもできます。このような反復アクティビティは、例えば、ユーザーのアプリケーション内のデータによって起動されます。例えば、次のような項目に対する反復アクティビティを定義して導入することができます。

·         組織内の各部門

·         指定した製品グループ内の各製品

·         所定の日付にスケジュールされた各製品出荷

独自の反復アクティビティを定義する場合は、反復動作に対応するように、特別な方法でアクティビティ・プロセッサを実装する必要があります。詳細については、「カスタム・アクティビティ・プロセッサの開発」を参照してください。

提供されたアクティティビティで問題が発生した場合の復元方法については、「提供された定義を復元する」 を参照してください。