4.1.1 トランザクション・ドキュメント処理のフレームワーク概要

LANSA Composer

4.1.1 トランザクション・ドキュメント処理のフレームワーク概要


LANSA Composerは、トランザクション・ドキュメント処理のために既成のフレームワーク・ソリューションを提供します。このフレームワークは簡単に修正ができ、次のような事項にも対応できます。

  • 利用されている特殊なタイプのトランザクション・ドキュメントの取り扱い
  • 顧客の業務や処理環境に特有の処理要求を考慮

このフレームワークは、LANSA Composerの定義や機能を網羅し、すぐに使用できるレベルに近い状態のトランザクション・ドキュメント処理のソリューションを提供します。

ドキュメントタイプとドキュメント標準

LANSA Composerは、トランザクション・ドキュメントの特定の性質を記述できる、ドキュメント・タイプおよびドキュメント標準の定義をサポートします。これにより、インバウンドやアウトバウンド・ドキュメント処理は、認識・検証したり、更に処理するために適切な処理シーケンスを起動させたりします。

最もよく使用されるドキュメント・タイプに対しては、中核となるドキュメント・タイプドキュメント標準定義のセットが、LANSA Composerにより提供されますが、ユーザーの組織の必須条件や取引先との関係に基づき、自身の定義に展開することも可能です。

ドキュメント・タイプドキュメント標準定義の作成および変更に関する詳細は、以下を参照してください。

ドキュメント・タイプとドキュメント標準

 

取引先

提供されたトランザクション・ドキュメント処理のフレームワークの操作において中心となるのが、取引先の定義と機能の使用です。取引先の定義により、ディレクトリへのリンクや構成、トランザクション・ドキュメントの処理時に使用する変換マップなどが提供されます。更に、取引先データー交換属性により、トランザクション・ドキュメント処理に必要な値が提供されます。詳細は以下を参照してください。

トランザクション・ドキュメント処理の取引先サポート

 

アクティビティ

もちろん、トランザクション・ドキュメント処理ソリューションでは、提供されている全てのLANSA Composerアクティビティのどれでも利用することができます。

しかし、LANSA Composerにより提供されたアクティビティのうち、特にトランザクション・ドキュメント処理フレームワークと共に使用されることを目的としているものがあります。このリストは以下を参照してください。

トランザクション・ドキュメント処理のアクティビティ

 

処理シーケンス

トランザクション・ドキュメント処理フレームワークの中心部分となるのが、いくつかの処理シーケンスで、LANSA Composerによりこの目的のために事前に準備され、提供されています。このリストと詳細は以下を参照してください。

トランザクション・ドキュメント処理の処理シーケンス

 

変換マップ

変換マップは、トランザクション・ドキュメント処理のソリューションにとって常に必要不可欠な部分です。事前に準備された処理シーケンス群はトランザクション・ドキュメント処理フレームワークの中心をなし、起動された変換マップのある特定のパターンを推測し、このパターンに一致した”モデル”となる変換マップがLANSA Composerより提供されます。詳細は以下を参照してください。

トランザクション・ドキュメント処理の変換マップ

 

事前に準備されたEDI X12ソリューションコンポーネント

LANSA Composerは、限定数で事前に準備された変換マップ、ステージング・データーベース・テーブル、エクスポート・インポート・プロセッサ、そして厳選されたEDI X12トランザクション用のドキュメント・ビューアを提供します。

これらの事前に準備されたコンポーネントは、トランザクションの形式的なソリューションとしての役割もありますが、完成したソリューションの例でもあります。これをもとに、ユーザーの組織で使用されている他の種類のトランザクション・ドキュメントのソリューションを作り上げられます。詳細は以下を参照してください。

事前に準備されているEDI X12のソリューション・コンポーネント

 

アプリケーション・プログラム・インターフェイス (API)

LANSA Composerでは、トランザクション・ドキュメント処理フレームワークを拡大するために、ユーザーのLANSAコンポーネントの祖先コンポーネントの形でアプリケーション・プログラム・インターフェイス(API)が提供され、また呼び出し可能なLANSAインターフェイスも提供されます。これらのインターフェイスにより、特定のトランザクション・タイプのサポートが出来たり、ユーザー独自のアプリケーションに更にうまく統合させることができます。詳細は以下を参照してください。

アプリケーション・プログラム・インターフェイス(API)