ステップ2. 繰り返し実行可能な評価スクリプト(RAS)を用意する

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ステップ2. 繰り返し実行可能な評価スクリプト(RAS)を用意する


·         アプリケーションの構成要素のうち、エンド・ユーザーが最も頻繁に使うのはどの部分かを調べます。多くの商用アプリケーションでは、90%のユーザーが作業時間の90%を費やしている部分は、全体の10%に過ぎないと言われています。ユーザーが不満を感じるのもこの10%の部分なので、これを重点的に評価してください。

·         改善により最も多くの利益が見込める部分を調べてください。これについては一般に言う90/10ルールよりももっと極端で、例えばOrder Entry機能を改善するだけで、作業の95%に効果が現れる場合もあります。

·         評価スクリプトは、Webサーバーとの間で30回以上のやり取りがあるように作成するとよいでしょう。

·         評価スクリプトでは、サーバーとのやり取りの回数を正確に記録してください。

·         アプリケーションのあちこちをランダムに見て回るのではなく、エンド・ユーザーの実際の作業手順と同じように進む評価スクリプトにしてください。特に、反復作業が発生する箇所では、スクリプトでも同じように反復する必要があります。

·         スクリプトの処理手順を表の形で記述しておくと、再現が容易になります。作業をほかの人に分担してもらうためにも便利でしょう。

·         各ステップの体感応答時間(実際に応答が得られるまでの時間、PERT)をストップウォッチで計り、記録しておくための欄を用意してください。

·         テストに使った評価スクリプトを保存しておくと、改善過程の記録としても活用できます。主観的、情緒的な評価項目についても、実証的な基礎データの裏付けがあれば、管理者やエンド・ユーザーとの話し合いが実りあるものになるでしょう。