基本トレースサービス
WindowsおよびWAMに適用
フレームワーク・マネージャーには、フィルターやコマンド・ハンドラーで起こった問題の特定を支援する基本トレースサービスがあります。
トレースサービスは標準のLANSAアプリケーションのデバッグや追跡機能と共に使用することも、単独で使用することもできます。
フレームワーク・アプリケーションのトレース方法の手順については、「VLF014WIN - デバッグ/トレース」または「VLF014WAM - デバッグ/トレース」を参照してください。
WindowsとWAMアプリケーションでは
Windowsアプリケーションでは3通りのavRecordTraceメソッドの内の1つまたは複数の方法で、使用しているアプリケーションにトレース機能を追加することができます。
標準的なトレースを行うavRecordTrace:
Invoke #AvFrameworkManager.AvRecordTrace Component(#Com_Owner)
Event('The search button was clicked')
英数字の値をトレースするavRecordTraceAValue:
Invoke #AvFrameworkManager.AvRecordTraceAValue Component(#Com_Owner)
AValue(#Empno) Event('Employee selected')
数値のトレースをするavRecordTraceNValue:
Invoke #AvFrameworkManager.AvRecordTraceNValue Component(#Com_Owner)
NValue(#Salary) Event('Salary found')
avRecordTraceメソッドはトレースが始まるまで何もしません。これは、トレースオペレーションによるアプリケーションのパフォーマンスのオーバーヘッドが通常小さいことを意味しています。
avTraceプロパティを設定することでトレースがプログラム的にオン/オフされます。
Set #AvFrameworkManager avTrace(TRUE)
Set #AvFrameworkManager avTrace(FALSE)
ユーザーがフレームワークを設計者として使用している場合は、メニューオプションフレームワーク -> トレース -> アプリケーションレベルまたはシステムレベルのメニューオプションで、いつでもトレースをオン/オフできます。
WAMの初回起動時に値をトレースするには、#avFrameworkManager.uInitializeイベント・ハンドラーを使います。同様に、WAMを閉じる時に値をトレースするには、#avFrameworkManager.uTerminateイベント・ハンドラーを使います。
WAM起動時の値トレース:
Evtroutine Handling(#avFrameworkManager.uInitialize) Options(*noclearmessages *noclearerrors)
Invoke #AVFRAMEWORKMANAGER.avRecordTrace Component(#com_owner) Event('WAM Filter is initialising')
Endroutine
WAM終了時の値トレース:
Evtroutine Handling(#avFrameworkManager.uTerminate) Options(*noclearmessages *noclearerrors)
Invoke #AVFRAMEWORKMANAGER.avRecordTrace Component(#com_owner) Event('WAM Filter is terminating')
Endroutine