注意点

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注意点


ビジネス・オブジェクト間のリレーションは純粋に表示を目的としたもので、概念を表す効果は低い場合があります。オブジェクトのリレーション機能は、データまたはデータベースのモデリング機能として設計されたものではありません。

データベース設計を基にリレーションを作成すると、次のような一般的なエラーが発生する可能性があるため、回避策を講じる必要があります。

高すぎる階層からの開始

ツリーはデータベース・テーブル構造のように設計される場合がありますが、構造内の開始位置が高すぎるとエンド・ユーザーは数多くの階層にわたりドリル・ダウンする必要があります。例えば、次の図のように、ツリーがDBMSテーブルのリレーションを反映するよう設計される場合があります。 

エンド・ユーザーがCompanyレベルやDivisionレベルに関係があまりない場合、ツリーにこれらのレベルが表示されているとOrderレベルに移動するための作業が無意味に複雑になります。

このような場合、CompanyレベルとDivisionレベルの選択は、ツリー構造ではなくフィルタにより行うのが適しています。注文のリストを簡単にすると、エンドユーザーにとってはわかりやすく、より確実かつ迅速に使用できるようになります。

過度に詳細化されている

設計時にデータベース構造を使用した場合、構造が過度に詳細化され、情報が無意味に小さく分割されてしまうことがあります。例えば、次のような構造が設計される場合があります。

この構造では、ユーザーは明細行を1つずつ処理する必要があります。しかし実際は1つの注文にあるすべての明細行を一括で処理したほうが効率的です。そこで、注文のリストを簡単にすると、エンドユーザーにとってはわかりやすく、より効率的に使用できるようになります。

コマンド・タブを使用して、1件の注文に関連するすべての明細行の表示と操作を、例えば1つのグリッドなどで行えるようにすると、より使いやすくなります。