RAMPスクリプトからのインスタンス・リストの操作
フィルターやコマンド・ハンドラーで、共有インスタンス・リスト・マネージャーの簡略化メソッドを呼び出すことで、インスタンス・リストの操作がさらに簡単になります。これを行うための処理は次の2つのみです。
· Scope(*Application)を使用して共有インスタンス・リスト・マネージャーを宣言する
· 公開されているメソッドを呼び出す
RAMP 5250ナビゲーション・スクリプトでは、再利用可能なVLコンポーネントを宣言してそのメソッドを呼び出すことはできませんが、通知イベントを実行できます。したがってこのスクリプトが通知したイベントを「何か」がリッスンしている場合、その「何か」はスクリプトに代わってマネージャー・メソッドを呼び出すことができます。
通常、RAMPスクリプトのイベントをリッスンしているこの「何か」は、フィルターです。このフィルターには次のようなEVTROUTINEが含まれます。
Evtroutine Handling(#Com_owner.avEvent) WithId(#EventId)
WithAInfo1(#AInfo1) WithAInfo2(#AInfo2) WithAInfo3(#AInfo3)
Options(*NOCLEARMESSAGES *NOCLEARERRORS)
Case #EventId.Value
When (= UPDATE_EMPLOYEE_5250)
#EmployeeManager.UpdateListDetails ListManager(#avListManager)
ForEmpno(#AInfo1)
When (= DELETE_EMPLOYEE_5250)
#EmployeeManager.DeleteListDetails ListManager(#avListManager) ForEmpno(#AInfo1) inDepartment(#AInfo2) InSection(#AInfo3)
EndCase
Endroutine
このコードを含むフィルターは、UPDATE_EMPLOYEE_5250およびDELETE_EMPLOYEE_5250というイベントをリッスンします。このイベントのいずれかを受信したら、要求を共有インスタンス・リスト・マネージャーにルーティングします。もちろんこれには、イベント・ペイロード・パラメータを使って従業員キーの詳細を受け渡す方法に関する、RAMPスクリプトとフィルター間で同意されたプロトコルが必要です。
RAMPスクリプトが、インスタンス・リストの更新が必要であることを意味する5250操作(従業員の削除や更新など)を検出した場合、次のようなJavaScriptスクリプト・コードを実行できます。
AVSIGNALEVENT("DELETE_EMPLOYEE_5250", "BUSINESSOBJECT", objListManager.AKey1[0], objListManager.AKey2[0], objListManager.AKey3[0] );
または
AVSIGNALEVENT("UPDATE_EMPLOYEE_5250", "BUSINESSOBJECT", objListManager.AKey3[0]);