ステップ

LabVIEW SignalExpressヘルプ

ステップ

ステップとは、信号を集録、解析、保存、ロードするためにプロジェクトに追加する関数です。各ステップは、入力信号や出力信号で構成され、固有の機能を持ちます。たとえば、「フィルタ」ステップは、無限インパルス応答(IIR)フィルタまたは有限インパルス応答(FIR)フィルタで信号をフィルタ処理し、「時間平均」ステップで時間信号またはスカラ入力の平均を算出できます。

以下の図は、プロジェクトビューに「アナログ信号を作成」ステップを配置した結果を示しています。

ステップに表示される矢印は、ステップが入力信号を処理するか、出力信号を生成するか、その両方かを表しています。上の図の青い矢印は、「アナログ信号を作成」ステップあg出力信号を生成することを示しています。

入力信号は、解析、処理、生成、保存するためにステップに渡す信号です。プロジェクトビューのステップに表示される赤い矢印は、入力信号を示しています。
ステップ出力信号は、ステップから生成、集録、解析、処理、インポートした結果として返される信号です。出力信号は、後続のステップで入力として使用できます。プロジェクトビューのステップに表示される青い矢印は、出力信号を示しています。出力信号のデータを表示するには、出力信号をデータビューにドラッグするか、プローブを使用します。

ステップ入力信号/ステップ出力信号の信号タイプは、データタイプアイコンによって表されます。

ステップをプロジェクトに追加するには、ステップを追加パレットまたはステップを追加メニューを使用します。

ステップを構成する

すべてのLabVIEW SignalExpressステップには基本機能がありますが、処理する入力信号、作成する出力信号、特定の動作の実行方法などをユーザが指定することができます。たとえば、「フィルタ」ステップで使用するフィルタのタイプを指定する必要があります。

ステップの構成は、ステップ設定タブで行います。ステップ設定タブは、プロジェクトビューにステップを追加すると自動的に表示されます。

ステップをリセットまたは始めから開始する

ステップの中には、複数の反復から得られるデータを処理するものがあります。これらのステップで正確な結果を得るためには、連続実行モードで実行する必要があります。たとえば、「フィルタ」ステップでは、信号を正しくフィルタ処理するために必要なデータを集録するためには、整定時間を確保する必要があります。正確な結果を得るためにこれらのステップが実行を継続しなければならない時間は、ステップの入力に応じて決定されます。

正確な結果を得るために複数の反復を必要とするステップには、ステップ設定タブのツールバーにリセットまたは再開ボタンが表示されます。リセットまたは再開ボタンをクリックすると、ステップが初期状態にリセットされ、ステップの処理が始めから開始されます。