循環実行依存エラー

LabVIEW SignalExpressヘルプ

循環実行依存エラー

複数のデバイスを同期化すると、LabVIEW SignalExpressは同期化が正しく行われるよう一定の順番でデバイスを開始します。

たとえば、デバイスがデジタル開始トリガで開始されるよう構成し、別のデバイスの開始トリガ信号をトリガソースとして選択すると、LabVIEW SignalExpressはトリガを送信するデバイスより先にトリガを受け取るデバイスを開始し、送信前に受信側でトリガの用意ができているかどうかを確認します。

同様に、「DAQmx集録」ステップと「DAQmx生成」ステップの実行制御タブで、このステップを次のステップの後に実行チェックボックスにチェックマークを付け、待機するステップでステップを指定することによって、そのステップが別のステップの後に実行されるように設定すると、LabVIEW SignalExpressは待機するステップオプションで指定した順番に従ってそのステップを開始します。

ステップの実行順序の指定を誤ると、循環依存エラーが発生することがあります。以下は、循環依存エラーが発生する場合の例です。

  • 2つのステップを互いの後に実行されるよう構成したり、互いのトリガを共有するよう構成した場合。
  • ステップが、別のステップの開始トリガ信号をトリガソースとするデジタル開始トリガで開始されるよう構成し、そのステップがそのトリガを生成するステップの後で開始されるよう構成した場合。

この循環実行依存エラーを解決するには、ステップの順序を変更してください。LabVIEW SignalExpressは、エラーの原因となっているステップとエラーを解決するために変更できるオプションをすべて表示します。

メモ  ステップのタイプによっては、デバイスで外部クロックを使用するように設定するとサンプルクロックソースオプションが表示されるものがあります。LabVIEW SignalExpressは、このオプションの値で、クロック信号を生成するデバイスが、信号を受け取るデバイスをLabVIEW SignalExpressでプログラミングする前に、信号を生成するように確認します。またサンプルクロックソースオプションの設定によっては、循環実行依存エラーが発生する場合もあります。