実行モード

LabVIEW SignalExpressヘルプ

実行モード

実行ボタンをクリックすると、デフォルトではプロジェクトが連続して実行されます。ただし、プロジェクトは1回のみ、指定する回数、指定する時間実行されるよう指定できます。1回実行モードでは、プロジェクトが1回だけ実行されます。連続実行モードでは、プロジェクトは連続して実行されます。反復数や時間を指定してプロジェクトを実行すると、停止条件が満たされるまで連続実行モードで実行されます。

プロジェクトのステップを1度だけ実行する場合は、1回実行モードを使用します。たとえば、「スイープ」ステップを使用してプロジェクトのステップの実行を制御する際、「スイープ」ステップの構成で指定したすべての値の処理が完了した時点で実行を停止する場合などがこれにあたります。

信号を反復的に処理するステップ(信号をフィルタまたは平均化するステップなど)を含むプロジェクトでは、連続実行モードを使用します。たとえば、「パワースペクトル」ステップでプロジェクトの各反復のデータの平均値を計算する場合、プロジェクトを1回実行モードで実行すると、プロジェクトが反復する度に「パワースペクトル」ステップが自動的にリセットされるため、データの平均が計算できません。

反復数や時間を指定してプロジェクトを実行すると、停止条件が満たされるまで連続実行モードで実行されます。たとえば、30秒間実行されるように設定したプロジェクトは、連続実行モードで実行ボタンをクリックして30秒後に停止ボタンをクリックした場合と同様に実行されます。

メモ メモ  プロジェクトを特定の時間実行されるように設定すると、プロジェクトの実行時間はソフトウェアタイミングに基づいて決定されます。ハードウェアタイミングでプロジェクトの実行時間を制御することはできません。

実行モードを構成する

実行モードを指定するには、実行ボタンの下向き矢印をクリックして連続実行一回実行実行方法を構成のいずれかを選択します。実行モードは、操作メニューで選択することもできます。

実行方法を構成を選択すると、実行方法を構成ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスでは、プロジェクトの反復の回数を指定するか、実行時間を秒数で指定できます。プロジェクトの実行が完了した時に、プロジェクトのすべての信号のスナップショットを作成するかどうかも指定できます。実行モードを設定すると、実行ボタンのアイコンが設定を反映するように変更されます。実行モードは、プロジェクトごとに設定されます。プロジェクトを保存すると、実行ボタンの設定内容も保存されます。

LabVIEW VIからの変換/LabVIEW VIへの変換

LabVIEW SignalExpressプロジェクトをLabVIEWブロックダイアグラムに変換した場合、生成されるVIはプロジェクトで設定されていたモードで実行されます。VIの実行方法を変更するにはVIを編集します。LabVIEWからLabVIEW SignalExpressプロジェクトをインポートした場合、実行ボタンのプルダウンメニューまたは操作メニューで実行モードを構成できます。

メモ メモ  プロジェクトに「LabVIEW VIを実行」ステップが含まれている場合、実行モードの設定よりもLabVIEW VI内の要素(ループなど)が優先されます。