歪み

LabVIEW SignalExpressヘルプ

歪み

入力信号で高調波歪み解析やSINAD測定を実行します。

このステップでは基本周波数、全高調波歪み、全高調波歪みにノイズを加えた値、およびデシベル単位のSINAD値を返します。

また、基本信号、残差信号、高調波など、信号の異なるコンポーネントの時間領域波形と周波数領域パワースペクトルも返します。

パラメータ説明
エクスポートされた信号構成ページの測定設定セクションのエクスポート信号で選択された時間信号を表示します。
  • 表示された信号—プレビューグラフに表示する信号を指定します。 このオプションは、複数の信号を入力に選択した場合にのみ表示されます。
    メモ  入力信号に入力波形信号に依存するスカラ値が含まれる場合は、すべての信号をプレビューグラフに表示できません。
エクスポートされたパワースペクトルエクスポートされた信号グラフで表示する信号のパワースペクトルを表示します。
振幅を自動スケールエクスポートされたパワースペクトルの振幅をスケールします。デフォルトでは、振幅を自動スケールします。
入力/出力次のオプションがあります。
  • 入力信号—測定する入力信号を指定します。
  • 時間信号をエクスポートエクスポート信号(THD)またはエクスポート信号(SINAD)で指定したとおり、信号をプロジェクトビューにエクスポートします。
  • パワースペクトルをエクスポートエクスポート信号(THD)またはエクスポート信号(SINAD)で指定したとおり、パワースペクトルをプロジェクトビューにエクスポートします。
構成次のオプションがあります。
  • 測定設定—次のオプションがあります。
    • 歪みタイプ高調波のみSINADのみ高調波とSINADの歪みを指定します。
    • 最大高調波—高調波歪みの計算に含める最大高調波を指定します。デフォルト値は19です。エイリアスされた高調波を除くチェックボックスにチェックマークが付いていない場合、THD結果は高調波2〜19(2と19を含む)になります。エイリアスされた高調波を除くチェックボックスにチェックマークを付ける場合、最大高調波はナイキスト周波数を下回る高調波のみとなります。ナイキスト周波数は、入力信号のサンプルレートの半分です。
    • エクスポート信号(THD)—2つのグラフ上に表示する信号、およびプロジェクトビューにエクスポートする信号を指定します。オプションには、入力信号、基本トーン、残差信号、高調波のみ、ノイズと刺激、なし(信号なし)があります。デフォルト値は入力信号です。
    • エクスポート信号(SINAD)—2つのグラフ上に表示する信号、およびプロジェクトビューにエクスポートする信号を指定します。オプションには、入力信号、基本トーン、残差信号、なし(信号なし)があります。デフォルト値は入力信号です。
  • 測定結果—次のオプションがあります。
    • 基本周波数—入力信号の検出された基本周波数を返します。
    • THD (%)—最大高調波またはナイキスト周波数で限定される周波数に対する測定された全高調波歪みの合計の割合(%)を返します。
    • SINAD (dB)—ノイズと歪みに対する測定された正弦波をデシベル単位で返します。
    • THD+ノイズ(%)—測定された全高調波歪み+ノイズを返します。ここで得られる値は、必ずすべての高調波を含み、最大高調波で指定される値とは独立した値になります。
上級次のオプションがあります。
  • 近似基本周波数(Hz)—周波数領域で基本トーンの検索に使用する中心周波数を返します。負の値は、最高振幅を持つトーンを検索するように指定します。デフォルト値は-1です。
  • エイリアスされた高調波を除く—エイリアスされた高調波を除くは、TRUE(デフォルト)に設定し、高調波検索でナイキスト周波数よりも小さい周波数(またはサンプルレートの半分よりも小さい周波数)のみが含まれるようにする必要があります。FALSEに設定すると、このステップでは以下の式に従って高い周波数成分がエイリアス済みであると推定することにより、ナイキストの範囲を超えた周波数領域を検索し続けます。

    エイリアス済 f = Fs – (f modulo Fs)

    各表示の意味

    Fs = 1/dt = サンプルレートです。