アラームとイベント
記録オプションタブのアラームページとイベントページでは、ログ信号で発生するアラームとイベントを記録するための条件を指定します。
アラーム
アラームとは、信号状態の通知です。アラームは、信号が指定した値より大きいか小さい場合、指定範囲内または指定範囲外である場合にアクティブになるよう設定できます。ブール信号では、信号がTRUEまたはFALSEのどちらかの場合にアラームがアクティブになるよう指定できます。
LabVIEW SignalExpressは、ログファイル内のアラーム状態(アクティブまたは非アクティブ)の変化を自動的に記録します。ログされた信号をデータビュータブにドラッグして表示されるグラフには、ロギング操作中にアラームが発生した場所にマーカが表示されます。また、アラーム状態が変化したときにLabVIEW SignalExpressが実行する動作を指定することもできます。たとえば、サウンドを生成したり、メッセージを表示したり、ソフトウェアトリガを生成したり、スナップショットを作成したり、プログラムの実行コマンドを実行したりすることができます。
イベント
イベントとは、特定の時間におけるオカーレンスです。LabVIEW SignalExpressによってキー入力または信号ベースイベントが認識されるよう構成できます。キーストロークイベントの場合、ユーザが指定されたキーまたはキーの組み合わせを押すとログにイベントとして記録されます。信号ベースイベントの場合、ソース信号に立ち上がりスロープまたは立ち下がりスロープが発生した場合、または信号が指定された値のウィンドウに入るかウィンドウから出ると、ログにイベントとして記録されます。イベントは、ログ中のオカーレンスを記録する必要がある場合に使用します。たとえば、外部ノイズがある場所で音圧をログする場合、キー入力イベントを指定すれば、記録している信号に関係のないノイズが発生するたびにユーザがキーを押すことで記録することができます。
LabVIEW SignalExpressは、自動的にイベントをログファイルに記録します。データビューに表示するグラフでは、イベント発生時に注釈が表示されるよう指定することができます。また、キー入力イベントが発生した時に、ユーザが注釈を入力するための画面を表示することもできます。
アラームとイベントを表示する
LabVIEW SignalExpressは、アラーム状態の変化とイベントをログ信号のグラフに表示します。ただし、ログが長い場合は、特定のアラーム状態の変化やイベントを見つけることが難しくなる可能性があります。このような場合は、イベントビューアを使用して特定のアラーム状態とイベント見つけてズームすることができます。イベントビューアを開くには、データビュータブのグラフで右クリックしてショートカットメニューから表示項目→イベントビューアを選択します。イベントビューアには、発生した個々のアラーム状態の変化やイベント、エラー、警告、データ損失通知、情報メッセージなど、イベントログタブと同様の情報が表示されます。イベントビューアでアラーム状態の変化またはイベントをダブルクリックすると、グラフ上の該当するアラーム状態の変化またはイベントが発生した箇所にズームインします。また、グラフのプレビューでログ信号の一部にズームインしたり、特定のアラーム状態の変化またはイベントを表示することもできます。
テキストファイルにエクスポートできるアラーム状態の変化やイベントのリストを表示するには、ログされた信号ウィンドウでログ信号を右クリックして、ショートカットメニューからアラームとイベントを表示を選択します。表示されるウィンドウでエクスポートボタンをクリックしてテキストファイルとして保存します。