シーケンスでハードウェアを複数ステップで使用する
ステップでハードウェアの使用を構成すると、そのステップによってデバイスが予約され、他のステップやアプリケーションでそのデバイスを使用できなくなります。1つのプロジェクトの複数のステップで1つのデバイスを使用する必要がある場合もあります。このような場合は、「シーケンス」ステップを使用して、特定のステップがデバイスを使用できるよう他のステップの実行を一時停止することで、1つのプロジェクト内の複数のステップで共通のデバイスを使用することができます。
たとえば、データ集録デバイスの異なるチャンネルから異なるレートで信号を集録する場合、「シーケンス」ステップを使用して1つのチャンネルから特定のレートで信号を集録し、そのステップを一旦停止して別のチャンネルから異なるレートで信号を集録することができます。このようなプロジェクトを「シーケンス」ステップを使用しないで構成しようとすると、1つハードウェアは1つの実行中のステップでしか使用できないためエラーが返されます。
メモ 「シーケンス」ステップによってハードウェアデバイスを複数のステップで使用する場合、そのデバイスは一時停止して再開するため、連続的な信号集録ができなくなります。 |
複数のステップで共通のハードウェアを使用するには、以下の手順に従ってください。
- ハードウェアデバイスをPCにインストールして接続し、そのハードウェアデバイスから信号を集録するようLabVIEW SignalExpressを構成します。
- プロジェクトビューで、「信号を集録」ステップの後に「シーケンス」ステップを追加します。
- 「シーケンス」ステップのステップ設定タブで、前にあるステップを後続のステップより先に実行を選択し、1つのハードウェアを複数のステップで使用チェックボックスをオンにします。
- プロジェクトビューにもう1つの「信号を集録」ステップを追加します。
- 2つめの「信号を集録」ステップを、最初の「信号を集録」ステップと同じハードウェアから信号を集録するように構成します。
- 実行ボタンをクリックして、プロジェクトを実行します。プロジェクトの各反復では、LabVIEW SignalExpressは最初の「信号を集録」ステップを1度実行して一旦停止し、ハードウェアデバイスを2つめの「信号を集録」ステップ用に再構成し、2つ目の「信号を集録」ステップを1度実行して一旦停止し、ハードウェアデバイスを最初のステップ用に再構成します。